癌と分かってから2週間。
紹介状を持っていざ紹介先の総合病院へ!
診察の前に採血・採尿・エコー・レントゲン・心電図・ 肺活量等々、
院内をあっちへこっちへウロウロしてやっと泌尿器科へ辿り着く。
泌尿器科で問診表を記入。細かく色々書く。
紹介元の病院での診断は?の欄に『膀胱がん?』と書く。
初めて膀胱と漢字で書く。字が分からない。
そういえば今まで書いたことなかったな…。
しばらくして看護師さんが来て問診表に書いたことをさらに詳しくメモを取りながらで確認。
長い待ち時間の後、やっと診察室へ呼ばれる。
年配のベテラン院長先生、見るからに経験豊富そう。
PCに何か打ち込みつつ「いつからどんな症状?」と…。
えーーこのタイプーー?問診表に書いた意味ーー?!
一通り聞かれ答える。
紹介状に同封されていた膀胱鏡のカラーコピー(!)を
無言でしばらく眺めつつ
「コレは前の病院で見た?」「見ました」
「何て聞いてる?」「癌って言われたんですけど…」
ダメもとで「やっぱり癌ですか?」と聞いてみる。「癌だね」とキッパリ。
ですよねー!分かってたけど!
ほんでカラーコピー!データじゃないのね。
取り合えず見せてください、という事で膀胱鏡検査。
恐怖の!膀胱鏡!!
今回も生理というか不正出血があったのでタンポン使用。
検査室で例のお股の部分の開いたハーフパンツに着替え例の椅子に座る。
もうね、あの椅子に座るならハーフパンツというお気遣いいらないと思うんです。
あのパンツ履いても結局全て丸見えですよね?
婦人科スタイルでスカートは履いてて良い、っていうのが良いですよ私は。
先生が来るまで検査室の看護師さんが声を掛けてくれる。
「前に受けた時どうだった?」
「めちゃくちゃ痛かったですーー」大げさなくらいアピール。
「じゃあちょっと多めにジェル(?)塗るわ!」
経験された女性の方のブログを見ていると麻酔を使ったという方もいらっしゃるようですが
私が受けた病院は2軒とも女性には麻酔は使わないようでした。
「でも院長先生、上手だからね」
そこからは小声で「上手とかあるんですか?」「あるよ、あるよー!」
ヒソヒソと噂話をするおばちゃんの感じで話してたら先生登場。
看護師さんが先生に色々言ってくれる。
「前医での検査がすごく痛くてすごく緊張してるんですって〜」
「力抜くように呼吸の練習してたんです〜」
優しい。ありがたやありがたや。
「嫌な検査、何回もごめんね!」
「しんどいけど頑張ってね!」
「大丈夫?大丈夫?もうちょっとだから!」
途中、先生も何度も声をかけてくれる。
看護師さんもカーテンの向こうとこっちを行き来しながら励ましてくれる。
途中でカーテンを開けて説明しつつ画像を見る流れになるが、
見たくなくて「あーー、嫌やぁ…」とボソッと言ったら
「嫌?嫌やったら辞めとこう!」と一瞬でカーテンが閉じられる。
今まで摘出した子宮筋腫と痔を術後に見たけどそれとは全然違う、嫌なかんじ。
何も分からない素人が見ても良性のものとは思えない。
検査はやっぱり痛かった。痛みは前回と同じくらい。
どうしてもグッと力が入ってしまうのがアカンのかもしれない。
何とか検査を終え、看護師さんに「いい年して大騒ぎしてすみません」と伝える。
「そんなこと気にしなくて良い!大丈夫!」と優しい。とにかく優しい。