懐かしい人からの1本の電話。
地元にいた頃、2年くらい
クラブで働いていた時期があって、
その時の店長からだった。
私の地元では、地震の後
夜どころか日中でさえ
街を歩く人が減り、
夕方には灯りが消えた。
当然、お姉ちゃんとお酒を飲むために
お金を使おうとする人は
ほとんどいない。
貯金を切り崩しながら経営してたけど
どうにも苦しくなって、女の子に
異店・転職を勧めた時、店長は
自らの命を絶つ事を考えていた。
『私が働きに行く』
と言ったら、
『ばばぁに客は呼べないだろ。』
って笑われた。
『ばばぁにだって需要はある。』
『ばばぁに需要はねぇ!』
わぁわぁ電話で言い合っても
少しの間笑っていてくれていれば
いくらばばぁと言われても平気だった。
その後、少しずつ街は活気を取り戻し
お店も、店長も、
少しずつ元気になっていった。
『お久しぶりです。どうしたんですか?』
と聞くと
『マンネリ化してきたから、店の方向性を考えてて、東京もんに意見を聞こうと思ってな。』
東京もん…
この言葉、地元の人に言われると
少し胸が痛む。
13年離れてしまったけど、
私は一生福島もんだから。
店長のアイデアのテーマは
"微"
だそうだ。
微乳・微尻・微人
…。
微人?
『美人より手が届きそうで頑張り甲斐があるだろ?』
客入りは微入りになりませんように。
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