♥ギターを始めた頃の話♥
「私の曲を歌ってみんなに聴いてもらいたい」と思った時に、
ボーカルをしたいけれど、緊張して手が震える
という問題に直面しました。
「右手でマイクを持って、じゃあ左手はどうすんねん!」と。
平井堅さんとか、上戸彩ちゃんとか、ソロのボーカリストは、左手で音程を取るように自然体で表現をして、
例えステージ上に1人で居たとしても、堂々とみんなが納得のできる存在としてそこにいます。
でも、わたしは空いている左手をプラプラさせていることしか出来ない!!!
…………そうだ、ピアノで弾き語りをすれば両手を使うし、手持ち無沙汰にならず、恥ずかしくない!
と、弾き語りスタイルを思いついたわけです。
……そう考え始めたある日のこと、親が運転する車のカーステレオから、「Goodbye days」が流れてきました。
私は、何かその曲が気に入って、しかも歌いやすくて、お風呂で歌ったりしていました。
※シャワーをスタンドマイクにして歌うのは、音楽が好きな皆さんなら、分かってくれますよね。鉄板……というか、ボーカリストの鉄則ですよね!笑!
でも、なんでこの女の人はこんなに可愛らしい声で繊細に歌うんだろう……もっと、大きい声で歌ってもいいのに……と畏れ多くも地声の大きいわたしはそう思ったわけです。
で、YUI for 雨音薫
……え、YUIなの?雨音薫なの?
どんな人なの?
って、その名前も気になって調べてみたんです。
って、そしたら、沼ですよ。
一瞬で、YUIさんの虜になりました。
何より歌詞が良い。
Rolling starの「もう我慢ばっかしてらんないよ 言いたいことは言わなくちゃ」
この歌詞。
わたしは昔から親の言いなりで、でも、空気が読めないという自分の性格の弱点をコントロールできる力はなくて、大人になりたくないと言いつつも大人に負けている現状が、本当に辛かったです。
でも、この歌詞を聞いて、すごく救われたんですよね。
「我慢ばかりしていちゃだめだ」「譲れないことは言わなくちゃ」「YUIが私の言いたかった事を言ってくれる」
今は子供で力もないけど、YUIが私の気持ちを分かってくれた、YUIが分かっていてくれればいいや、って私の世界に避難場所が、安全地帯が出来たんです。
ちょっとこの文書きながら少し、泣きそうになってんですけど、進めますw
そして、YUIさんを好きになって、
「YUIさんはギターを弾いているな」
と気づいたわけです。
それまで、女性で弾き語りっていったら、ピアノだと思っていました。というか、女性で楽器って思ったらピアノだと思っていました。サザンオールスターズ然り、Aqua Timez然り。
だから、YUIさんに出会って
女性でもギター弾いていいんだ
って気づいたことは大きな転機でした。
それで、作った曲をピアノとギターで伴奏して比較してみたんです。
作曲の知識もないし中学生なんで、まーテキトーですよ。
ピアノの場合は、右手の和音と左手のベースラインが合ってないし、
ギターの方もCが来てDがきて、G6が来るという……曲のキーはなんやねん!っていうめちゃくちゃなものだったんだけど、(G6て……)
めちゃくちゃな中でも、歴10年のピアノに比べて、歴2ヵ月のギターでこれくらいなら、
わたしには、ギターの才能があるんじゃないか?!?
!
……って、壮大な結論に至ったわけです。
というよりも壮大な勘違いだと、今は思いますが、それがきっかけでギターで弾き語りをしようと思ったんです。
わたしはアコースティックギターから、ギターを始めました。
でもギターって本当に不思議な魅力があって、
弾き語りがしたくて始めたんだけど、
コードストロークが出来ると
次はアルペジオっていうものに出会って、
何なに、ギターの醍醐味はギターソロなのか。じゃあエレキギター始めるかって思って、
早弾き?!
耳コピ?!
DTM?!
って、どんどん、どんどん新しいことがしたくなる。
いや本当に、こんな所まで来るつもりじゃなかったんだけど、弾けば弾くほど、もっと新しいことがしたくなる。
ちょうど、ひとつ新しい機能をつけると、どんどんリリースされた機能を付け足してしまうアプリみたいにw
高校から帰ってきて、勉強は15分くらいして、あとはずっとギターを弾いていました。
※人間の集中力は15分って進研ゼミで読んだので勉強はそれしかやりませんでした←
親と大喧嘩して、「こいつらは全然分かってない」って泣きながらギターをわざと大きい音で弾きました。嫌がらせのように。呪いの呪文のように。
でもギターを弾いていたから、不安定な……今にも落っこちてしまいそうな思春期の心を保てていたんだと思います。
一緒におしゃべりすることは出来ないけれど、
朝起きたらなんと、「一緒のベットに寝ていた」という出来事もあって、いつどんな時も私のそばに居てくれた。
ギター(希瑠、狂、恭介、クイナ)本当にありがとう。
ーギターって本当に不思議ー
ギターで伴奏することで私の曲が形に出来ることは嬉しかったけれど、
「ギターを弾く」
という事そのものが、すごく価値のあるものになっていきました。
やっぱり私も厨二病という不治の病を患っているということもあって、
ギター弾けるって希少価値あってカッコイイやん。
ギター弾ける私、人と違うことが出来る私、
カッコイイ。
みたいな、恥ずかしいことを考える部分もあります。
というかそのモチベーション9割で、今なんとか立っているという状態です。
ただ、「ギターばっかり弾いていないで勉強しなさい」と言われまくって、親の目を盗んでギターを弾いていたし、
ギターってもっと気軽に弾くべきだし、もっと簡単に弾けるようになるべきじゃない?
と思うんです。
また、ギター初心者向けの
「Fコードで挫折する人が多いよね」とか
「僕はブリッジミュートを発見するのに半年かかりましてね……」とか自慢げに話すインビュー。
正直、全っ然かっこよくないです。
確かに、Fなどバレーコードは難しかったです。
指が痛くて、学級日誌で先生に相談したくらいです。
でもバレーコードって、50年前のギター初心者もつまづいていたでしょう。なんで、21世紀も未だに初心者の壁なの?
おかしいですよ。
50年分の先人たちの知恵があるはずなのに。
たとえば、先人たちがギター習得に1年かかったんなら、現代の私たちはそれよりももっと早く上達するはずです。
今はスマホもパソコンもあるんだから。
ただ
①情報が多すぎる・順序がバラバラで散らばりすぎている
②ギタリストって人に教えたがらない
①は、このメディアに溢れた情報化社会のデメリットとして納得だと思いますが、
②ギタリストに限らず楽器弾く人って本当に教えてくれないよね。
Dm7弾いていて、
先輩「ローコードは左手でミュートするんだよ」
わたし「どうやるんですか」
先輩「親指で回し込むように、こう、こうやるんだよ」
わたし「……な、なるほど」(白目)
わたし「先輩ってギターソロの音カッコイイですよね、どうやって作っているんですか」
先輩「いや、なんかフィーリングだよ。大丈夫大丈夫、そのうち出来るから」
わたし「……さっすが先輩」(もう二度と口聞かないぞ)
それが、「自分の大切な知識だから周りに流したくない」という防衛策なのか、
「ギターは弾けるのに、行き当たりばったり感覚で弾いているから、それを説明出来ないと、プライドが許さない」や、
「ギターだけが友達だから、会話が出来ないとバレたくない」という繊細な理由なのか
「ただ単に私のことが嫌い」なのかは分かりません。
だけど、こんなに失敗して長い間練習して、
その知識を、これからギター弾く仲間に伝えないのもったいないー!!!
って、「私は」思うんです。
続き実現させる夢