1.狙うグレード
もちろん定価10万円以上の中級機、高級機である。
理由は下記の通りである。
・10万円以下の機種は、オーディオ機器としての基本性能が低い。
アンプ回路の質の低さ、容量の少なさから来る音質の低下が著しい。
ステレオアンプとして2つのスピーカーを鳴らすだけなら、ぎりぎり能力を確保できると思われるが正直ミニコンポと大差ない、そもそもDSP回路で音声を処理するため不自然な音質になる。
また場所を取り多機能ゆえに複雑だけでメリットはない。
しかも中古価格は中級機、高級機と大差ない。
・デジタル入力端子が充実しており、PCやUSB-DAC、Bluetooth受信器といった装置と高音質で接続できる。
またデジタル入力信号も96kHz、192kHzといったハイレゾ音源に対応する能力を持っており利用価値がある。
D/Aコンバータ内蔵のステレオアンプでは最近搭載されるようになった機能だが、AVアンプはDVDや衛星放送の音声処理に対応するために、先んじて機能を搭載していた。
・フォノイコライザーを内蔵し、レコードプレイヤーと接続しアナログレコードが楽しめる
10万円以下の機種では省略されていることが多く、またステレオアンプでも未搭載は珍しくない。
しかしオーディオシステムのかなめとなるAVアンプの、中級機・高級機となればそういったニッチな部分もきちんと対応してくれる。
イトケンが選んだAVサラウンドアンプはこちら
・ソニー STR-VZ555ES 定価 ⇒ 中古価格1-2万円
高級オーディオグレード、ESシリーズの名が付く高級機。
STRとあるので、FM/AMチューナー内蔵で高音質に関するテクノロジー、ノウハウはピュアオーディオ機器と共通する部分があり、昨日は陳腐化しているが未だに通用する能力を持っている。
STR-V555ES⇒STR-VA555ES⇒STR-VZ555ESと進化しており、最終型には目に見えない部分に様々な改良が施されている。
分かりやすいのはACインレット対応となり、電源ケーブルが自由に交換できることになったことである。
これでアンプが持っている性能をより引き出すことができる。
また音色もAVアンプの中では悪くなく、数多く売れたのか中古で目にする機会も多いため、筆頭候補である。
・ビクター AX-V5500 定価21万円⇒中古価格1-2万円
上級機種のAX-V7000よりも音が柔らかく、音色も良いと思う。
目にする機会は少ないが、かなり音質に力を入れて開発されたと思われる希少なAVアンプである。
デザインがホワイトシルバーと、個性的なカラーリングでなおかつフロントパネルに電動ギミックがついていたりとガジェット好きの心をくすぐる要素がある。
このどちらかを選べば問題なく高級オーディオシステムと同等の音質を得ることができる。
以下除外したメーカーについて。
・ヤマハ
オーディオ用途で不向きなくらい、音が奥へ引っ込み迫力に欠ける。
とにかく売れまくったらしく、中古品ジャンク品問わずたくさん見かけるがおとなしくBGM代わりにオーディオシステムを運用するなら悪くないが高級オーディオシステムとして使うのにとにかく向いていない。
これは本体価格に関わらず、である。
・ケンウッド
使ったことがないため除外、AVアンプのラインナップに一時期積極的だったが勢いがなくなり高級オーディオシステムに使えそうなハイグレードな製品の選択肢はほとんどなかった記憶がある。
・パイオニア
古い機種を使ったことがないため除外、いくつか候補はあるが他社と比べて割高に感じた記憶がある。
・マランツ
定価10万円以下の機種を使ったことはあるが、ソニーやビクターほどの音質ではなくまた定価10万円以上の機種を中古で見かけることが少なく入手難易度が高いため除外した記憶がある。
*記事を書き始めたのが2022年12月師走のことである、あれから4年経過し中古価格も例外にもれず値上がりしているように感じる。