やり始めたのは大学生になって、パソコンを買ってもらってからずーっとである。

独学でああだこうだと、ベストな方法を探ってきたのだが・・・。

・サウンドカードを使う

昔はヤマハのXG音源チップの搭載されたものを使っていた。

かなり汎用性の高いチップなのか、ピンからキリまであった。

サウンドブラスターは音質が良くないと、当時の仲間から聞かされたので使わなかった。

その後、行き着いたのはeMagicのサウンドカードで某高級オーディオメーカーのサウンドに近いとかなんとかで

コンデンサー交換まで行って使ったが、OSが変わったり自作パソコンを作り変えたりしているうちに、使うのをやめてしまった。

そもそも供給される電源ラインはパソコンの内部で使われるもの、結局ノイズまみれになるからいくら対策が施してあっても

電源環境は最悪、常に高周波ノイズの嵐の中で稼働するため、オンボード出力よりはいくぶんかマシというレベルに過ぎなかった。

・直接光デジタル出力させる

これはパソコンにもよるし、マザーボードの仕様によるが直接デジタル出力させることで、接続先のD/Aコンバータの音質にのみ

左右されることになった。

ただし実現するにはD/Aコンバータがないといけないし、ちょうどいい場所にデジタル出力端子がないと、取り回しがとても不便。

これもやめてしまった。

・USBオーディオインターフェースを使う

今は結局これに行き着いた、上海問屋のHEGELもどきのUSB D/Aコンバータからデジタル出力させたり、オンキヨーのND-S1000からデジタル出力を取り出したりしたが(どちらも内蔵のD/Aコンバータもアナログ出力回路も使っていない)、今は中国のMUSILANDのものを使っている。

USBケーブルでもチューニングできるし、パソコンから直接デジタル出力させるよりも結果的に一番このやり方が音質的にクリアだったのだ。

・MDデッキをD/Aコンバータに使う

今ではこのやり方が広まったのか、DACモード(D/Aコンバータとして動作させるモード)つきのMDデッキの値段が上昇傾向にある。

中国製の安価なD/Aコンバータの大半は+5Vの単電源駆動だしアナログ出力回路も貧弱。

そもそも設計に問題あるものも多いようだが、国産メーカーのMDデッキにそんな危ないものはない。

ケンウッド、デノン、パイオニアの一部の機種にDACモードが搭載されているので、探してみるといいだろう。

・ヤマハのAACデコーダーをD/Aコンバータに使う

最終的にコスパを重視するならこれである。

ほんとうにゴミみたいな値段で売られている、まさにゴミ扱いされている機種だがなぜかPCM信号(通常のデジタル信号)に対応していて、

しかも自動的にAACデコーダーをバイパスするので、ただのD/Aコンバータになるのだ。

しかも192kHzのハイサンプリングレートにまで対応。

ただし、量子化ビット数が16bitなのか24bitなのかは不明(表示が一切でない)。

 

というわけで、10年近く奮闘した挙げ句

・USBオーディオインターフェースからデジタル出力

・ヤマハのAACデコーダーをD/Aコンバータとして使う

 

これが安価かつそこそこの音質でPCオーディオが楽しめるという結論に至った。