2015年の秋は、清水寺、大覚寺、光明寺、金戒光明寺、二尊院、曼殊院、東福寺、そして北野天満宮とかなり王道で来ましたね。確かにどこも綺麗ですが(実際全箇所、紅葉シーズンに行きましたが、どこも魅力的でした)、多少の演出は有るにしても本当にこのCM映像美にはいつもながらうっとりさせられます。

例年通りなら11月中旬~12月初旬頃までが見頃になりそうですが、一つネックなのはこれらの場所、全部比較的メジャーな箇所なので凄い人でごった返すこと。仕方が無いことではありますが、じっくり静かに愛でることができたらさぞ贅沢だろうなーっと思ってみたりしています。

オススメは拝観時間スタート直後ですね。清水寺なら6時から開門していますから、さすがにそのくらいの時間に赴けば静かに見れるかもしれませんね。

実相院は京都市内北側の閑静な岩倉に位置する、元天台宗寺門派の単立寺院。皇室ともゆかりがある門跡寺院でも有ります。

このお寺が有名なのは境内にある2種類の異なる庭園や狩野派作家たちの作品・・・はもちろんですが、お堂内部にある「滝の間」の黒い床板に映りこむ紅葉、いわゆる「床もみじ」です。

さながら池の水面に映りこむように綺麗な赤色が床上に広がります。紅葉の楽しみ方は数多くあれど、このような趣向で楽しめるところは少ないのではないでしょうか。


もちろん池泉式の山水庭園と比叡山を借景とした枯山水庭園にも紅葉樹があり、美しい紅葉を庭園の造形美と共に楽しむ事ができます。ちなみに書院奥の庭池には環境の良い山地の水辺にしか生息しないと言う希少種の蛙、モリアオガエルが生息しているそうです。


岩倉具視も住んだと言われる静かな岩倉の地へ足を運んで、綺麗な紅葉を愛でてみてはいかがでしょうか。

しばらくインターバルが空いてしまって、すいません。前々回の更新の際にまた元のように更新を・・・と言ってからまた間が空いてしまいました。ボヤボヤしていると秋の特別公開や行事もボチボチ始まってきているので、ここからは本腰入れて更新していきます。

そういえばその際に話題にした大徳寺ですが、僕の好きな寺院の一つで、境内にたくさん塔頭もあるのでこの先何度かご紹介することになるかと思うのですが、今現在すでに特別公開中の「本坊」を今日はご紹介したいと思います。

本坊では方丈、唐門、そして法堂の龍が公開されており、それぞれが見所になっています。まず国宝の方丈には名勝に指定された枯山水庭園があります。方丈内では狩野探幽作の襖絵も見ることができます。

同じく探幽の初期の作品とされる法堂の天井龍は相国寺の狩野光信筆の蟠龍図と同様、手をたたくと龍が鳴くような反響音が響くことから「鳴き龍」と言われています。

唐門はあの秀吉が京都に築いたとされる聚楽第の遺構と言われており、約10年前に修復され、創建当初の煌びやかさがが再現されています。


この先、黄梅院、総見院、芳春院などの特別公開も予定されていますが、まずはこちらの本坊、今月の10日までの公開となります。そして、公開終了翌日に行われる寺宝などを虫干しする「曝涼展」も普段見れない寺宝に触れることのできる貴重な機会。高桐院でも催されますのでこちらも合わせて是非。



京都の史跡・都の色彩

宮内庁管轄の施設で事前の申請をしなければ入れない場所が京都には4箇所あります。

一箇所目はご存知、京都御所。こちらは春と秋には一般公開されることもあり、申請なしで拝観する機会はありますが、それでも普段は申請が無いと中を見ることができません。
二箇所目は京都御所に程近い場所に位置する、仙洞御所。御殿は焼失して存在しませんが、美しい庭園は現存し、愛でることができます。(正確には並立している大宮御所と合わせての拝観となります)
三箇所目は桂離宮。こちらは八条宮の別邸として造営された建物と庭園ですが、その庭園美は国内だけでなく海外にも広く知られています。

そして、今日紹介する修学院離宮が四箇所目。京都市内の北東部、現在は周辺は閑静な住宅街、創建当初はもっと閑静な場所であったであろう、山の麓に位置する、広大な敷地を擁する別荘ならびに庭園です。

後水尾上皇の指示により江戸幕府が造営したと言われる離宮は、意匠の一つ一つに上皇の意見が反映された、隅々まで美のこだわりを感じることができるのが特徴です。

現在の姿は元からあった下御茶屋、上御茶屋と後に皇女である光子(てるこ)内親王の御所として造営された朱宮御所(あけのみやごしょ)であった場所、中御茶屋を合せて、修学院離宮と呼んでいます。さらに言えば、後の光格天皇の為に再建された姿が今見ることができるほとんどの姿なのだそうです。

とはいえ、創建当初から存在していたとされる上御茶屋に作られた、広大な浴龍池を臨む風景、その全景だけでなく市内の眺望までもを手中にできるような隣雲亭からの眺め、さらには池のほど近くに作られた窮邃亭から臨む庭園の美しさは、泊まることは無かったとされるものの、上皇が年に何度も訪れたと言うのも納得ができます。心洗われる風景、というよりもそれをさらに超えて、無の境地に心を運んで行くのではないかと思うほど、心奪われる美しさです。

さらに特筆すべきことはこの極限まで美しさを追求した庭園美は、町並みや山並み、さらには田園風景まで借景という形で取り込んでしまっていること。京都でいくつも美しい庭園を見てきましたが、これほど広大な敷地でありながら、繊細な美を追求している場所は他に類を見ないと言っても過言ではないほど。

上皇が特に愛したと言われる秋の紅葉の美しさはもっと息を呑むほど美しかったに違いありません。願わくば、その季節に再訪したいと思います。

2~3日おきに更新を続けてきたのですが、体調をこわしてしまってちょっと滞ってしまいました。体調はすっかりとまではいきませんが元に戻りつつありますので、また今日の夜から更新をボチボチ再開していきたいと思っています。

ちなみに10月から2ヶ月間くらいは紅葉が綺麗に見れる場所、個人的にもオススメのスポットを中心に更新していく予定です。恐らく全部はご紹介しきれないとは思いますが、少しでも多くのスポットをご紹介できるよう頑張ります!


ちなみに紅葉シーズン前の今、何処がオススメか?と訊かれると非常に難しいところですが、特別公開が始まっている大徳寺あたりはもちろん紅葉が綺麗なので11月もオススメですが、この季節は特に静かなのでそれぞれの寺の中に入らなくても、あの界隈をブラブラするだけでも随分風情を感じることができるので好きです。

ちなみに大徳寺の広い境内には大小20以上の塔頭寺院が建ち並んでいるのですが、この界隈は電線が地中に埋められている為、古の人たちが見ていたであろう風景を感じることができるのも魅力です。

精進料理の店や大徳寺納豆、またこの大徳寺納豆を使ったスイーツを食べられるカフェなど・・・魅力を上げれば枚挙に暇がありません・・・。

なんだか単に更新をまた再開します・・・とだけ書きたかっただけなのに、何故か大徳寺の魅力の話になってますが、また詳しくは追々・・・。
「中秋の名月」と言われる旧暦の8月の15夜にあたる日に月見をする・・・実はこの秋の風物詩ともいえる行事は平安時代から繰り返し行われてきていた事だそうです。とは言っても、花見と同じように月を見ることだけでなく、舟遊びをして歌を詠んだり、宴を開いたり・・・といろいろ楽しんでいたようです。風流とされたのは直接月を見ることではなく、水に映った月や杯の中のお酒に映った月を見ることだったとも言われています。

さて、そんな古から伝わってきた月見ですが、京都でもいまだ観月の為の行事が数多く存在しています。大覚寺や平野神社あたりはとても有名ですが、その他にもたくさん観月のイベントが市内で催されます。天気はそんなに悪くは無さそうなので、風流に十五夜の月を愛でてみてはいかがでしょうか?

↓ 京都市内で楽しむことのできる観月祭がまとめられています。
『中秋の名月 観月祭』


前回は少しかしこまった、いわゆる”ハレ”の日に食べる「会席(懐石)料理」について書かせて頂きましたが、今日はもう少し身近な感じのする京都を感じさせる食事について書いてみようと思います。

いわゆる「おばんざい」と言われるもの、これも京都を代表する食事だと言われています。元々は京都の家庭で食べられていた惣菜(おかず)が発祥と言われていて、その多くは煮物や和え物で、現在おばんざいやさんと言えば、カウンターがあって、そこに大きい鉢が並べられ、その中に数々のおかずが盛られている・・・と言う光景が定番となっています。

イメージとしてはテレビなどで見る”小料理屋”のイメージが一番近いかもしれません。もちろんこのおかずの数々には京都らしい食材がふんだんに盛り込まれています。湯葉やお豆腐、京野菜がその代表格でしょうか。

このような店が祇園のような古い町並みの中にある町家にあれば、雰囲気まで京都を堪能する事ができるのではないでしょうか。近年はこの「おばんざい」をたくさん並べてバイキングの形式で提供している店舗もあります。主にランチタイムであればそのようなバイキング形式で食べることができる所が多いので、おばんざいデビューはまずランチからが良いかもしれませんね。


※画像はイメージです

ちなみに僕はこのおばんざいを美味しい伏見のお酒と共に食べるのが好きです!



前回までは京都らしい風景について書きましたが、今回からは京都に来たらこれを食べたい!という食べ物について考えてみたいと思います。

まず、伝統的なものといえば京料理とも言われる、会席(懐石)のスタイルで出される非常にフォーマルなもの。京都には長い歴史を持つ料亭や、その料亭で修行を積んだ人たちが営む日本料理店が非常に多く存在します。その多くは東山や祇園に多く存在し、水準の高い料理であることはもちろん、雰囲気や設えにいたるまで高いレベルのものを楽しむ事ができます。

ミシュランの京都エリア版ではそのほとんどが日本料理店である事からも、京都において和食が非常に高い地位を築いていることが証明されています。

一旅行者には敷居が高いとお考えの人もいるかもしれませんが、現在は外国人の人にも楽しめるようにと間口を広げているところが増えています。旅行に行った機会くらい、または近隣の人でも大事な記念日の食事などでその和食の粋を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ちなみにミシュランの2015年度版で三ツ星に選ばれているのは以下の料亭です。
・「菊乃井本店」 ・・・ 言わずとしれた東山に位置する名門老舗料亭。
・「瓢亭」 ・・・ 南禅寺の近くに位置するこちらも伝統ある老舗料亭。
・「一子相伝 京の味 なかむら」 ・・・ こちらも文政年間が創業という老舗料亭。
・「未在」 ・・・ 円山公園内に位置するカウンター割烹。
・「京都吉兆嵐山本店」 ・・・ 京都吉兆の本店。
・「吉泉」 ・・・ 下鴨神社近くに位置する料亭。
・「千花」 ・・・ 祇園四条通から細い路地を入った奥に位置する割烹料亭。

もちろん、ミシュランの星が三ツ星でなくても素晴らしい店舗はまだまだたくさんあります。
機会があれば、そういう紹介もできればいいですね。

※写真はイメージです。

京都駅から歩いても行ける市民の憩いの公園、梅小路公園内に海の沿岸ではなく内陸型の水族館として3年前に開業したのが「京都水族館」。内陸型の水族館としては国内最大級だそうで、100%人工海水を使用した珍しい水族館でもあるそうです。

内陸型という特徴を生かして、サンショウウオや川魚の展示も有りますし、もちろん従来の水族館同様に様々な海の魚たちを見ることもできます。

季節によってイベントも開催されていて、最近では水槽に投影したプロジェクションマッピングや、夜のイベントなど様々な趣向を凝らした展示をされています。

イルカのショーでは可愛いイルカたちを見るだけでなく、一緒になってショーに参加できるような試みもされています。何より珍しいのはイルカプールの向こうに東寺の五重塔が見えること。こんな水族館は中々ないでしょう!

展示にもいろんな工夫が凝らされていて、館内各所にある黒板にスタッフの方が書いた魚たちの絵と説明がとてもよくできていて、ただ魚たちを見るだけでも十分楽しめますが、さらに水族館の展示を堪能できるような気がします。

個人的には大きな水族館ではないけれど、最初から最後まで見ても疲れないボリュームなので、子供からお年寄りまで幅広い年齢の人が楽しめる場所だと思っています!

京都観光に疲れた・・・という方にもオススメの憩・癒しスポットです。

皆さんは七宝焼をご存知でしょうか?金属工芸の一種で、釉薬(ゆうやく)で様々な色を繊細な技術で表現し、それがまるで美しい絵画を器に投影したかのような美しい伝統工芸です。

京都では並河靖之氏が作家として広く知られており、実際に作品を制作していたと言う工房を擁する邸宅が現在、彼の美しい作品の数々と共に常時公開されています。

七宝焼の特性上大きな作品は無い代わりに、非常に繊細でいて華麗な作品約130点を堪能する事ができます。かつて制作活動が行われていた工房や、住まいとした母屋と平安神宮や無燐庵など数々の名庭を手掛けた”植治(うえじ)”こと小川治兵衛作の美しい庭園も愛でることができます。


場所は平安神宮の近くにありながら、非常に閑静な住宅街の中に佇んでいます。個人的には非常に静かに作品や庭園を楽しむ事ができるのでオススメです!