京都には各地に紅葉を楽しめるスポットがありますが、やはり外せないのが東福寺。圧倒的な本数の紅葉を通天橋から眺めると一面に赤色が広がります。その光景はただただ”息を飲むほどの”・・・いえ、”ため息がでるほどの”美しさです。今年は11月20日から末頃にかけてが見頃になりそうでしょうか。

拝観料を払わなくとも、通天橋を臨む形で見ることができる臥雲橋からの眺めも素晴らしいです・・・がここは一般道なので写真を撮る人たちでごった返しますが、市民の方々も使われる道なので控えめに楽しんでくださいね。

個人的なオススメはやはり塔頭ですね。以前にも名前を挙げたことのある光明院や芬陀院はもちろんですが、個人的には勝林寺もオススメですね。

抹茶や食事をしなければ入ることができない塔頭もいいですね。以前はライトアップの特別拝観をされていた天得院や盛光院など、庭自体の造形も素晴らしいので紅葉と合わせて是非楽しんでいただきたいところです。


そういえばJR東海だけでなくBOSSのCMでも東福寺が登場しますね。この時期は本当に人が多いのでそこだけは覚悟が必要ですが、それを我慢しても余りあるくらいの素晴らしさなので一度はぜひ秋に訪れてほしい場所です!


紅葉もいよいよ最盛期に近づいて来ましたね。各所で10月末から順次始まってきていたライトアップも今週末から一気に数も増えました。

今日から始まったのは超メジャーな清水寺や北野天満宮など。圧倒的な数の紅葉を見るならやはり永観堂でしょうか。こちらでも紹介したことのある場所なら青龍殿もいいですね。綺麗な回遊式の庭の中の紅葉を見る事のできる知恩院もなかなかです。

比較的静かなのは雲龍院でしょうか。京都駅から意外に近いのですがライトアップがほとんど開催されていないエリアなのでオススメの一つです。


そういえば桜で有名な醍醐寺もライトアップをしています。醍醐寺から徒歩圏内の随心院も訪れる人が少なく静かにライトアップされた美しい庭園で紅葉を鑑賞できるスポットです。


いずれにせよ、この時期の夜は冷え込みますので、しっかりと防寒対策をして楽しみたいものですね。

祇園の寺院と言えば、建仁寺。こちらも祇園の真ん中に位置しながらも紅葉が非常に綺麗に見る事のできるお寺ですが、その建仁寺の塔頭の一つである正伝永源院で今月14日から特別公開が始まります。

元々永源庵として開かれたところに正伝寺が移転する形で現在に至ると言う、なかなか波乱の歴史を孕んだお寺ですが、境内に入ると立派な庭園が広がり、ビルや建物こそ見えますが、木々の中には紅葉樹もあり、お堂の縁からゆっくりとこの美しい庭を愛でることができます。

細川家とも縁が深く、永源庵として開山された当時、そして正伝永源寺として再生された際にも非常に大きな影響を及ぼしたそうです。その所以があってか、寺宝の一つとして元首相の細川護熙氏の手による襖絵が見ることもできます。

その他、狩野山楽の襖絵や茶室など、他にも見所があります。祇園へ観光こられる方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ブログで以前にご紹介した、秋の非公開文化財特別公開寺院の一つとして話題になっている「信行寺(しんぎょうじ)」とこちらも絶大な人気を博している「琳派展」へ行ってきました。

まずは信行寺へ。はじめから少し人出が落ち着きそうな午後を狙ったのですが、それでも寺の外まで既に列ができるほどの人気ぶり!しかしながら本堂まで入るのには20分あまりだったので、思っていたよりは早く入ることができたのではないでしょうか。

肝心の中身ですが格天井(ごうてんじょう)に168個もの色とりどりな草花が描かれた(うち一つは若沖の落款)伊藤若沖作による「花卉図(かきず)」が本当に素晴らしく、目を奪われました。天井画なのでちょっと見るのが難しいですが、それでも色彩まで綺麗に残っているものもあり、描かれた当初はいかほどの美しさであったのか!と想像にも難く有りません。

そして国立博物館へ。こちらは連日午前中に300分もの待ち時間ができるほどの人気ですが、午後の遅い時間なら比較的待ち時間が短いと公式のツイッター情報(一日に数回待ち時間をツイートされるので便利です!)でも既にキャッチしていたので、遅めの時間に赴きました。
行った段階での待ち時間は40分。しかしながら実際に入れたのは20分くらいでしょうか。

中身は盛りだくさん過ぎて語りきれないくらいですが、とにかく中に人が多くてゆっくりとは見れないというのはさておき、作品の数々は本当に素晴らしかったです。
特に本阿弥光悦の楽焼や螺鈿の細工を施した器、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の絵画は目を奪われ、感嘆するほど素晴らしくしばし我を忘れて楽しませていただきました。

何よりも見所は「風神雷神図」が三点揃うこと。これ、本当に会期期間中でもわずかな期間しか見れないのですが、人は多いとはいえ、壮観な眺めでした!迫力で言えばやはり俵屋宗達ですが光琳と抱一の作品も宗達の構図や画風を踏襲しながらも、それぞれ独自の世界観を感じさせる素晴らしい絵でした。

会期間中にもう一度くらいは行きたいのですが、あの人の多さが無ければもっといいのに・・・と思ったり・・・。でも、あれだけ琳派の作品を一度に見ることができるのは本当に貴重な機会ですよね。


琳派に興味のある方も、古の日本文化に興味がある方も是非足を運んでみて下さい!!


春は桜のシーズン後、秋は紅葉シーズン前に催される文化財の特別公開があることを皆さんはご存知でしょうか?春秋ともに期間が短い為、なかなか脚光を浴びていないのですが、実はこの特別公開はかなり貴重な文化財や普段中々拝観すらできないような寺院が公開されます。

今年も今まさに開催中ですが、今回の目玉とも言えるのが伊藤若冲の天井画が収蔵されている「信行寺(しんぎょうじ)」。既にかなりの人気を博していて、待ち時間もあるほどだそうです。

その他も貴重な公開は数々ありますが、少し変り種なのが夜間の特別公開を実施する「上賀茂神社」と「下鴨神社」。石見神楽や今様の奉納があるのも惹かれますね。


いずれにせよ紅葉にはまだ少し早い京都ですが、普段見る事のできない貴重な文化財を見に出かけてみてはいかがでしょうか。


『第51回京都非公開文化財特別公開』


前田利家の夫人である”まつ”こと松子が建立した寺院で、今は大徳寺の塔頭の一つとして知られる寺院ですが、この寺院の見所は金閣・銀閣・飛雲閣(伝衣閣も入れる場合もあり)と合わせて、「京都四閣」と称される「呑湖閣」を擁する美しい庭園です。

横井等怡と小堀遠州により造園されたとされる庭園は広大では無いものの非常に美しく、その中に位置する楼閣「呑湖閣」はその造形の一部として佇んでいます。ここから臨むことのできる比叡山のさらに向こう側に位置する琵琶湖の水を呑みほすという意味があるそうです。

もちろん境内には紅葉樹もあり、庭園と共に楽しめます。特別公開は主にこの紅葉の時期に合わせて毎年催されます。今年も11/10~30に見ることができます。一年のうちで一般公開されるのはこの時期だけですから、大徳寺に行かれる機会があれば是非お立ち寄りいただきたいです!

ここ最近、紅葉関連の記事をアップしていますが、一部は色づき始めているものの、市内ではまだまだ緑色が強いのが現状です。そんな中でも南禅寺の塔頭、天授庵は3~4部くらい既に色づいているようで、綺麗な紅葉を見ることができるようです。鞍馬や比叡山でもボチボチですが色づき始めてきているようです。

この感じでいけば、見頃はやはり例年通り11月中旬から下旬にかけて・・・になりそうですね。それまではできる限り、いろんな紅葉鑑賞スポットをご紹介できればと思っています。

京都といえばどうしても寺社仏閣や旧跡での紅葉を思い浮かべますが、それ以外の場所でも楽しむ事ができます。

一番に思いつくのは鴨川べり。紅葉樹だけでなく銀杏も立ち並び、その彩りを競い合います。

嵐山も渡月橋からは山の斜面一体に広がる壮大な紅葉を見ることができます。トロッコ列車に乗ればもっと近くで渓谷に広がる紅葉を楽しむ事ができます。そういえば、特定の日、便限定ですが、今年からライトアップもされるそうです。

お寺の中に入らなくても、意外と紅葉を楽しめる場所が各所にあります。観光地の移動中にもそんな風景を探しながら散策してみてはいかがでしょうか?


紅葉の名所として今や絶大な人気を誇る東福寺のさらに東、山裾に位置するのが”御寺(みてら)”とも称される泉涌寺(せんにゅうじ)。こちらもいずれご紹介しますが、今日はその泉涌寺へ赴く途中に位置する塔頭寺院、今熊野観音寺。

空海が開創したとされる古寺ですが、頭痛や智恵授け、ぼけ封じなど頭のご利益があることでも広く信仰を集めているお寺です。

拝観料がかからず境内を巡ることができますが、秋は紅葉樹が競うように赤く染まり、その光景は息を飲むような美しさです。東福寺ほどの圧倒的な数では無いものの、かなりの本数が密集している為、紅葉の美しさは負けずとも劣らないと個人的には思っています。

泉涌寺には他にも来迎院や雲龍院など美しい庭園を擁する寺院も有り、合わせて見て頂けば秋を満喫できること間違い無しです!

この秋、京都で話題の展覧会が国立博物館で催されています。それが「琳派 京を彩る」です。

今年は琳派400年を記念して、この展覧会だけでなく、京都市内を中心にいろんな展覧会が催されていますが、この国立博物館の展示はその核ともなるものです。

そもそも琳派とは特に師弟関係や流派として脈々と築かれた・・・ものと言うよりは、特徴的な作風をそれぞれの作家の好みで継承してきたものを後年になって、美術関係者が一つの派として括ったものだそうです。歴史的には大正時代くらいに呼ばれ始めたものだそうなので、言葉自体は新しいもののようです。
ただ、発祥とされる本阿弥光悦や俵屋宗達が創作活動を行っていた約400年前から脈々と技法や作風が現在に至るまで受け継がれていることは特筆すべきところです。

ちなみに琳派の名前の元になった尾形光琳は俵屋宗達に、酒井抱一は尾形光琳にそれぞれ傾倒していたそうで、今回はかの有名な俵屋宗達作の「風神雷神図屏風」がその後影響を与えた尾形光琳、酒井抱一の「風神雷神図屏風」と共に展示されるのも話題になっています。(3作揃うのは10/27~11/8)

もちろんこれ以外にもたくさんの琳派の作家による貴重な作品を見ることができます。

琳派の系譜がどのように受け継がれてきたのかを知ることができる素晴らしい機会、この秋京都に来られる方は是非足を運んで欲しいです。

京都市内には数多、紅葉を愛でることのできる場所はありますが、嵐山の北側、嵯峨野は特に市内有数の美しさを誇る寺院が建ち並びます。

今日は嵯峨野エリアの第一弾、常寂光寺をご紹介したいと思います。

かつて平安時代に藤原定家が山荘「時雨亭」をかまえたとされる地で、後に安土桃山時代になって日禎が隠棲の地として開創された日蓮宗の寺院です。

百人一首にも詠まれている「小倉山」の中腹に位置するこの寺の山号は「小倉山」。紅葉の季節になると境内の各所の紅葉が赤く染まり、その美しさを競います。多宝塔のある辺りからは嵯峨野や嵐山の町並みを望むことができ、紅葉だけではない魅力を感じることができます。

しかし何と言っても嵯峨野のエリアに数々寺院が建ち並ぶ中でも、圧倒的な紅葉の美しさを誇ると個人的には思っています。嵯峨野で紅葉ならココは絶対に外せませんね。