○2部リーグについて
これまで2部リーグの観戦記とチーム紹介を書いてきた。理由はソフトボールに限らず2部リーグに興味をもつ人が増えればいいなと思ったからである。ソフトボールの2部リーグは無料で観戦できるので見に行っても直接の効果はないかもしれない。しかしとても面白いし意義深いものだと思う。Jリーグの2部であるJ2に所属するFC岐阜の試合に友達を誘うと次のように言われることが多いのでソフトボールと関連づけて書いてみた。これはサッカーが好きな人にも言われることである。
☆2部リーグはレベルが低いんじゃないの?
レベルについては先入観によるものが大きいと思う。たとえばペヤングにはシドニーオリンピックで活躍した選手が何人もいる。その選手が元日本代表だということを知っていたらエラーをしてもたまにはそういうこともあるんだなと思うかもしれない。しかし知らなかったらやっぱり2部リーグだからレベルが低いんだなと思うかもしれない。ソフトボールを見るだけのファンが気にするようなレベルの違いはないと思うし実際に見に行ったらそんなことは気にせずに楽しんでしまうのではないか。
☆2部リーグは知らない選手ばかりでつまらないんじゃないの?
スポーツ観戦が好きな人でも有名な選手や知っている選手がいないとねという人は多い。楽しみ方はそれぞれだが偶然いい選手を見つけたときはうれしいものである。ソフトボールは全国各地で行われるので好きなチームを見る機会は限られている。近くで試合があるときに2部リーグや知らないチームでも見に行ってみるのも面白いと思う。1人も知らないと選手を覚えにくいが事前に名前だけでも何人か頭に入れておくと選手を覚えやくなるのでチーム紹介を参考にしてもらえればと思う。
☆2部リーグのチームは1部リーグに上がることを目標にしているんじゃないの?
他のスポーツでも2部リーグのチームで1部リーグに昇格することを現実的には想定していないチームはある。そのためにはいい選手を獲得して設備を充実させて練習時間を確保することが必要がプロなら予算を越えないようにアマチュアなら社員の理解を越えないようにしなければならない。選手は当然すべて勝ちたいし1部リーグに挑戦したいと思っている。ただチームとしては機が熟してくれば将来的には1部昇格を狙いたいとか上を目指すことがすべてではないという考え方もある。
☆2部リーグのチームのスポンサーになってもあまりメリットがないんじゃないの?
宣伝が目的ならばオリンピックに出る個人スポーツの選手や優勝争いをできるチームのスポンサーになった方がいい。2部リーグのチームのスポンサーをしたり実業団チームをもっている企業というのは貴重な存在だと思う。実業団の場合はその他に社内的な意味合いもあるがさらにスポーツ選手に競技を続ける環境を提供しているというのは有意義なことである。スポーツにお金を使うなら従業員の給料にという考えはもっともなのだがそういう人達の理解も増えてくればいいなと思う。
サッカーの大分トリニータのトリニータとは三位一体という意味で三というのは県民・企業・行政のことである。プロチームもアマチュアチームもこの三者の協力が不可欠だ。三者に共通するのは企業の経営者や社員や行政の役人や職員もみなスポーツ観戦を楽しむ立場ということである。「応援しているチームは2部リーグに落ちちゃったけど好きだから見に行くよ」とか「知ってる選手はいないけど見に行けば面白いからね」というファン(県民)が企業や行政の中にも多いと心強いと思う。

○注意点
2部リーグの試合は一般のファンが観戦することがあまり想定されていないと思うので注意点を書こうと思う。観客席がなく選手と同じ高さで見ることができる会場が多い。自分のすぐ隣で素振りや投球練習をしている選手がいるので邪魔にならないようにしないといけない。そのときは空いているスペースでも他のチームがこれからそこで練習しようと思っていることもある。またネットが腰の高さくらいでファールボールが飛んでくるのでプレー中にケータイをいじったりしていると危険である。
○日程
今年の2部リーグは16チームを2つに分けて最後に決勝トーナメントを行うようだ。順位争いを盛り上げるのが狙いではないか思う。同じチームとの対戦が2回あるので去年までのように直接対決の結果が大きすぎるということはなくなった。反面見られないカードがあるというのは残念である。上位チームと3連戦ということもあるのでチームの調子と対戦順序の兼ね合いもカギか。5節しかないのでチームを見るということなら日本リーグ以外の大会を見も行ってみるのもいいかもしれない。
☆2006年から2009年まで1つのリーグで1回戦総当たり方式
(勝率が同じ場合は該当チーム同士の対戦成績)
☆2010年は2つのセクションに分けて2回戦総当たり方式
【ホープセクション】
靜甲(2位)、島根三洋電機(3位)、日立マクセル(6位)、東海理化(7位)、
甲賀健康医療専門学校(10位)、大和電気工業(11位)、
湘南ベルマーレ(16位)、日本ウェルネススポーツ専門学校(17位)
【アドバンスセクション】
日本精工(4位)、東芝北九州(5位)、平林金属(8位)、
カネボウ化粧品小田原(9位)、YKK(12位)、NECアクセステクニカ(13位)、
ペヤング(加盟)、ドリーム☆ワールド(譲渡)
○2部リーグと1部リーグの比較
チームデータを比較してみた。2部リーグの方が打者有利で派手な打ち合いになる試合も多い。そのため三振も少ないが四死球はほぼ同じくらいというのは興味深い。打線が怖いはずなのに四球で逃げずに思い切った勝負をしているということか。2部リーグは降格がないのも少しは関係があるのかもしれない。本塁打と三振は1部リーグの外国人選手の影響が大きいか。盗塁と犠打と失策が2部リーグが少し多いのは単純に三振が少なくヒットや前に飛ぶ打球が多いからではないか。
【1部リーグ】
打率.264、防御率2.83
1チームの7イニングあたり数字
得点3.48点、四死球2.69個、三振4.50個、安打6.92本、
本塁打0.57本、盗塁0.77個、犠打1.41個、失策0.73個
【2部リーグ】
打率.300、防御率3.29
1チームの7イニングあたりの数字
得点4.31点、四死球2.85個、三振2.92個、安打8.15本、
本塁打0.37本、盗塁1.13個、犠打1.77個、失策0.98個
※7イニングあたりにしたのはタイブレーカーやコールドがあるため
※1チームの7イニングあたりの数字で得点4.31点というのは
試合が7回までいくと4.31対4.31のスコアになるということ