涙が止まらない~6月25日(金)~ | The New York Blog

涙が止まらない~6月25日(金)~

ワールドカップ2010、日本vsデンマーク。


NYCでは昨日午後2時からやっていたのが、当然仕事中なのでテレビは見られず。が、CBSsports.comでなぜかスペイン語放送の生中継ストリーミングが見られるとの情報が伝わり、ちょくちょく画面を切り替えながら見て、心の中で日本の勝利を祝福した。


昨日は会食があり、家に帰ってから録画した試合を見ていたのが、いつものごとくいつの間にかソファーで爆睡眠。


なので朝、目が覚めてからもう一度じっくり見て、今終わったところ。


涙が止まらない。


本田の鮮やかな3点目。思えば、日本も本当に遠くへ来たものだ、とつくづく思う。サッカーで欧州勢に勝つ、なんて子供の頃は夢のまた夢だった。しかもW杯で。


今回のW杯で他に思ったことは二つ。


昔ほどアフリカ勢が怖くない。カメルーンと言えば、90年イタリアのW杯のRoger Millerが強烈に印象に残っているが、アルゼンチンを破ったあの頃のカメルーンは、身体能力をフルに生かしたサッカーで、ボールの軌跡が他のチームの試合と違い、なんだか予想ができなくて面白かったのを覚えている。


ところで今のアフリカのチームは、欧州サッカーの影響を強く受けてしまったのか、なんだかまとまっていて、予想がついてしまう面白くないサッカーをしている。今回アフリカ勢は苦戦しているが、予想ができるサッカーをしているうちは欧州勢も怖くないから、さもありなん、と思う。



次に、南米勢、アメリカ、メキシコ、日本、韓国の強さ、そしてニュージーランド、オーストラリア、北朝鮮(ブラジル戦)の健闘を見て、漸くサッカーが本当にグローバルになったな、ということを思う。


そもそも、世界の一角でしかない欧州の、それも一握りの国の一握りの選手が圧倒的にうまく、お金を稼いでいる状況というのはsustainableなモデルではない、と昔から思っていた。サッカーがグローバルになればなるほど、欧州辺倒の傾向は是正される筈である。そういう意味で、スター気取りばかりで無様なサッカーをしたフランス、イタリアの敗退はさもありなんだし、両国民にとっては今回の成績が例外なのかもしれないが、長期でみればこれからよくあることの一端が実現しただけ、just a sign of things to comeと思う。長期といってもかなりの長期かもしれないが。



日本がんばれー。みんながんばれー。Let the best team win!