都会で暮らしていると、緑は「公園の一角」にまとめられていることが多いですが、ここでは家の隣や路地の奥に自然があふれています。足元には雑草が自由に伸び、葉の隙間から差し込む光が地面に模様を描いている。そんな景色を写真に収めていると、時間の流れがとてもゆっくりに感じられました。
駅の近くには、車通りも少ない細い道がいくつも伸びています。その道を歩いていると、両側から木々や生け垣がせり出し、まるで緑のトンネルをくぐっているような気分になります。
日奈久温泉駅から少し歩くと、目に飛び込んでくるのが「日奈久小学校」。そのフェンスに掲げられた「創立150年」の垂れ幕が、この土地の長い歴史を静かに物語っています。小学校と中学校が連携して教育を進めているという大きな緑色の看板も印象的で、地域全体で子どもたちを育てている雰囲気を感じます。
観光地としての「温泉街」の顔だけでなく、こうした学校や生活の場があるからこそ、この町は息づいているのだと思います。150年もの間、子どもたちの声を受け止めてきたこの校舎を眺めながら、日奈久の歴史と未来を一緒に感じることができました。







