ストーン | It's Working

ストーン



仮釈放管理官であるジャックがストーンの妻ルセッタの誘惑に負けて
ストーンに仮釈放の許可が与えたことが脅迫の材料にされてうんぬん、
みたいなクライム・サスペンスだと思ってたこの映画。

でも実は1番大事なキーワードは「宗教」、っていうかなり予想外な方向で
そういう意味ではとにかく目を離せなかった。どこいっちゃうのーみたいな。
だって予告編でも全然そんな感じしなかったし。これこれ!




ジャックは毎週ミサに行っていてもラジオの放送を聴いていても
それは「ふり」にしか過ぎず、本当に神の存在を信じている訳じゃない。
仮釈放の許可が欲しいために、多くの囚人たちが平気で嘘をつく。
「更生したんだ。社会の役に立ちたい。」と言っていてもすぐ刑務所へ戻ってくる。
自分のやっていることは無駄だ、と本音が見えるところが悲しい。

ジャックにとって人が変わるというのはあり得ないことなのかも知れない。
ジャックは宗教の力で変わっていくストーンを強く否定して、憎みすらする。
そのジャック自身あの冒頭のシーンから定年まで何1つ変わっていない。
もしどこかで変わっていたら、周りの「音」に耳を傾けていたら何か違ったかもしれない。

サスペンスとしての恐怖より、年老いた1人の男として自分の人生と目を合わせたときに
「真実が無い」と感じるむなしさの方が怖かったかな。


役者陣ではミラ・ジョヴォヴィッチが光ってたと思った。
いつも通りサービスありがとうございます!っていうのもあるけど!
魔性の女賞があったらあげたいくらいイイ女でした。