前回書いた夢の話で



「16、お祭りをしているお社」てのがあるが、
それは実家の隣に建っている。


現実世界では、そこは単なる空き地であり、草ボーボーなのだが、夢では小さなお社がある。


人々の服は着物。
時代はよくわからない。

気付くと私は空にいて彼らを見下ろしている。
高さはビル10Fよりも低いくらい。

お社の周りには大人20人くらいが集まって、農作物を持ち寄り、お祭りみたいな、お祝いみたいなことをしている。
そして空の私に気付き、とても嬉しそうに笑顔で手を振ってくれる。
そこで夢は終わる。



子供の頃から繰り返し見るこの夢が不思議でならず、私は何度か家族にこの話をしたが、
母が「へー」と言うくらいで、反応は薄く、

やっぱり「人から聞いて一番つまらない話は夢の話」ってことなのかも、と思ったのだが(笑)、

大人になってからこの話を改めて伝えたところ、母から驚く話を聞かされた。

母「…そのお社、昔ほんとにあったらしいよ」

えーーー!!!
マジか!!!

「うん。そうよね、おばあちゃん?」


えっ。
おばあちゃん、それ本当?
あったの?
昔?


祖母「…(無言で頷く)」


そうなの?
知らなかった!
いつ?
おばあちゃんが子供の時?


祖母「…(無言で頷く)」


そうなのか…
ていうか、それ、
今までなんで言ってくれなかったの?


祖母「…。」



何で祖母の口が重かったのかは分からない。
お社が実在したという事実をなぜ私にではなく母に伝えていたのかも分からない。

私の夢が不気味だったのか…
お社に何か「いわく」があったのか…???



祖母は何も説明してくれず、
そのまま空に逝ってしまった。


おばあちゃん、次に会ったら説明してよね。