私は、目が覚めたあとも夢を覚えている方だ。


ていうか、皆がそうだと思っていたけど、違うらしい。

夢はフルカラーで、
音も味も匂いもするし、
知らない人が出て来て自己紹介されたり、
行ったことがない場所が出てきたりして、
そしてそれらは起きてからも基本的にちゃんと覚えている。


それが全世界の標準と思っていたが、実は違うらしいということを30過ぎてから知った。



夢の中で知らない人に会い、なおかつ自己紹介をされるという不思議なことは時々あるが(もちろん起きてからもその人の名前や服装を覚えてる)、それよりも不思議なのは、知らない場所が繰り返し出て来ることだ。



それらの「知らない場所」は、本当に全く知らない場所なのにも関わらず、昔から繰り返し繰り返し、いろんなシチュエーションで夢に登場する。

あるとき数えたら、13箇所もあった。

中には「考えてみたら実在の場所に似てるかも」という所もあるので、とりあえずそれは除外して、「本当に全く知らない場所」だけを数えたが、それでも13箇所あった。

いま改めて数えてみよう。


1、遊園地
2、姉と住んでる団地
3、廊下が暗いアパート
4、入りづらい神社
5、煙突のある街
6、オレンジ色の家と、近くの墓までの道
7、巨大生物が泳ぐ池
8、芝生の街
9、大きな船が出る港街
10、巨大ホテル
11、実在しない母の実家
12、いつも空いてるデパート
13、閉店間際のスーパー
14、広くて迷う寺
15、黒い焼板の壁が続く街と、そこの山の寺
16、お祭りをしているお社
17、いつも溝板に足を取られる道
18、いつも迷う大木のある二又の道
19、頂上に天体観測所のある山
20、崖っぷちのバス道
21、買い物をする海辺の街


あれ、、、増えてる。




バラバラに出てくる場所であっても、実はそれらが同じ街にあると分かったりすることもある。


15の「黒い焼板の壁が続く街」と「そこの山の寺」はその典型。

いつも別々に出て来てたけど、ある時、いつものように、黒い焼板が左右に続く道を歩いていて、ふと見上げると、そこに山があって、あの寺があるのに気付いたのだ。

あとは、日によって近くだったり、そうでない所もある。

例えば18と20は、近くの時もあるが、そうでない時もある。




 架空の場所が数日連続で出てきて、それで完結した、ということもある。

例えば、青い壁が可愛い、有名なレストラン。
3階建てだけど、横幅が狭くて天井も低そうな感じで、とてもコンパクトな造りが印象的だった。

初日は「閉まってるねー。ここ有名で、人数制限あるんだって。」「そうなんだ?へー。」という会話で終わった。

翌日は、その店の行列に並んでいると、お店の人に「オーナーがあなたに会いたいと言ってます」と話しかけられた。
お店の3階に行くと、白髪の小柄な女性が座っていて「あら、あなたが、あの。お会いしたかったの。」と言われたところで終了。

3日目は、誰もいない3階からスタート。
白髪の女性の姿は無く、大まかな家具も取り払われており、木造のガランとした空間が広がっていたが、そこは店の外観よりも広く、実はアスレチックのような構造になっていることに気付いた。一部の床が抜けていて、下にスロープが続いていたり。なんて面白いの!と思ったところで終了。

その店も、白髪の女性も、それっきり出て来ていない。

私にどんな話があったんだろう。

 


「人から聞いて一番つまらない話は、夢の話」
というのを聞いたことがあるが、それは本当かもしれない(笑)

ありもしない、全くどうでもいい話なんだから、薬にも毒にもならないとは、まさにこの事だ。

私は現実の思い出と同じくらいの夢の記憶があるので、ついつい「こんなのを見た」と人に言いたくなってしまうが、話したところで困った顔をされてしまうので、印象的だったものを時々ブログに書いていこうと思う。

自己満足。