物事に優劣をつけるのが嫌いでした。








…いや、苦手、なのかな?
わかりませんが、とにかく昔から抵抗がありました。
「一番好きな食べ物」とか、そういうのはOKですが、人が絡むとダメなんです。
例えば、スポーツ。
1番とか勝ち負けを決めるのが、好きじゃない。
子供の頃、父親に強制されてバレーボールをしていましたが、死ぬほど嫌でした。
勝ったら嬉しいことは嬉しいけど、相手に「負け」を味わわすのが嫌だから、そもそも勝負がしたくない。
勝ってしまって相手から「次は勝つ!」と敵意を向けられるのも嫌だし、
負けても私は平気だけど仲間や監督がイライラするのが本当に嫌でした。
なのに、器用貧乏な私は意図せずキャプテンになってしまい、「闘志を燃やせ」「やる気が足りない」「勝てるまで毎日練習」「メンバーを鼓舞しろ」とか言われ続けて、それはもう本当に本当に苦痛でした。
日常的にも、順位や勝負でモメるのが嫌いだから、皆がやりたがらないことは何でも率先して引き受けたし、
きょうだいで欲しいものがあっても、ジャンケンしたり争奪戦になるのが嫌で、自ら権利を譲ったりしていました。
…と、こんなんですが、自分としては結構平気だったんです。
めっちゃ嫌だけど耐えられる、みたいな。
私さえ我慢すれば皆が平和になるから、と思って。
バレーボールも親が喜ぶから我慢していましたし、物心ついたときから、私はそんな子でした。
でも、
唯一我慢ならないことがありました。
それは…幼い従妹が「好きな人ランキング」を勝手につけてくること。
これだけは、本当に本当に嫌でした!!
私は10歳くらい。
年に2度、親戚が集まる時があったんですが、その子は会うと必ず突然「親戚の子供の中で、私の好きな人ランキング」を無邪気に発表してくるのです(-_-;)
「1位は、Nちゃん!(私の姉)
2位は、Yちゃん!(別の従妹)
3位は、…
…
…
…ん?
レイコちゃん(私)?
レイコちゃんは、、、何でもない!」
「Nちゃんは、私のもの!
Yちゃんは、S君のもの!
Aちゃんは、Uちゃんのもの!
…
…
レイコちゃんは、、、
んー、誰のものでもない!」
この孤立感。
ランキングをつけるどころか、「どうでもいい」「いなくていい」「存在すら忘れてた」という扱い。
いつも1位宣言される姉への嫉妬もあったけど、眼中に無いしどうでもイイ、って扱いだけは本当に本当に屈辱的で耐えられませんでした。
いま思えば、私は子供ながらにクソ真面目だったので(笑)、冗談も絶対に言わないし(冗談は他人への侮辱だと思っていた)、キャピキャピもゼロだったので、幼稚園児からすれば遊んでてもつまらない人だったんだと思いますけど。
とにかく、それがトラウマのようになってしまい…、気付くと学校でもどこでも
「~さんが好き」
「~さんが気に入ってる」
「~さんが一番面白い」
「~さんより~さんがイイ」
みたいな話が出そうになったら、即刻逃げるようになりました。
そんな話に巻き込まれようもんなら、
「その場に他の人もいるのに、そこにいない人を誉めるなんて、どういう神経してるの?!」
とか、
「誉められた以外の人はどういう顔をすればいいのさ?!」…とか。
本気で思っていました(-_-;)
だから当然「はないちもんめ」は地獄のような遊びだし、絶対に加わらないようにしていました。
・・・と、以上の話を、さも過去の出来事のように語っていますが、
実は、今でもそういう考え方が、あったりします。。。
そんなの、とっくに無くなったと思ってましたけど…
今も根底にあるんだな、と今気付かされました。
そのキッカケは・・・
今年に入り、いろいろ生き方を変えてみたところ、「レイコちゃんが一番」とか堂々と私の前で言う人が出てきたのです


こ、これは・・・
物凄く動揺…でも
嬉しいと思ってしまう自分に対しても動揺


「レイコちゃんが来るんなら私もその飲み会に参加します。」
「つか、レイコさんがいれば他の人は来なくてもいいし。」
「レイコちゃんが一番おもろい」
「レイコさんの隣で仕事をしたいから、あなた、私と席を代わってくれない?」
とか!
嬉しいけど!
でも!
他の人の前で言われても!!!
他の人はどういう顔をすればいいのさ?!
ていうか、私もどんな顔をすれば?!
う、受け取りベタなのは自覚してますが…どう受け取っていいか分からず…
動揺が隠せナイ


「飲み会に来なくてもいい人」扱いされた人や、私の隣にいたのに追い出された人の顔は、とてもじゃないけど見ることができませんでした。
・・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こういうのも、「他人軸で生きてる」って言うんでしょうか、、、
私は共感性が高め(ちょっとエンパスの気がある)なので、それも関係してるのかも?とも思うのですが…
今のところ憧れは
あはっ!私のこと、そんなに言ってくれて嬉しいっ♥️(≧▽≦)
と堂々と言うことです…


(ハードル高め…)


