もうずいぶん昔に、国道沿いから眺めたことはあったけれど、米軍横田基地周辺はいまどんな感じになっているのか訪ねに行きました。


高田馬場から西武線で拝島駅へ。JR拝島駅は新しく眺めがよく、ガラス張りの向こうにはおそらく高尾山とか雲取山とか丹沢とかの山並みが綺麗に見えます。



いまどき首都圏で手動ボタン式でドアを開けるローカル線、八高線でひとつ目の小さな無人駅、東福生で下車。国道16号はわりと直ぐ。目の前は広大なアメリカ空軍基地。





拝島駅方面へ戻るように基地に沿って散策。

軍関係米国人向けの施設やハンバーガーショップ、古着屋、スイーツの店、ジャマイカ料理の店などが点在する。







国道から一本入ったところに、地元の商店会の人達が買い取り、週末のみ公開されている1958年建築の福生アメリカンハウスがある。









建具や内装デザインまで全て日本の大工さん達が施工したとの事だが、天井が高く、当時としてはとてもモダン。

しかし断熱が施されてないのか、初夏の今日は曇り空だったがものすごく室内暑かった(笑)。

物置になっているお風呂場も特別見せていただいたのだが、サイズの大きな浴槽や手洗い場、洋式便座が配され、キッチンにはステンレス製シンクが据えられていた。

「そうですね、水洗があったということは当時の日本の上下水道の整備に貢献した、とも言えるんじゃないでしょうかね」

と、管理人さんがおっしゃる。








現在は軍関係者は全て立ち退いているということだが、附近にはそんなアメリカンハウスを改装し店舗などに利用したり、今も住んでいる人達がいたりする。


そういえば、遥か昔、西東京の画学生だったのだが、地方出身の憧れの先輩が米軍ハウスに住んでおり「へぇ、オシャレですね!」と羨ましがったら、「住み心地、無っ茶苦茶悪いよ!今度みんなでおいでよ!」…と言ってくれていたのに、恥ずかしくてとうとう行けず仕舞いだった(笑)。


ってのを突然思い出したのだが、やっぱり、住み心地悪いのは本当だったんだな(笑)。