プレドニン 60 mg/dayになって数日、副作用は日に日に強くなっていきますが、その一方で血小板は思うように増えていかず、もどかしい思いでいっぱいの中
先生から治療方針についてのお話しがあるとのことで、また個室に呼ばれました(なぜか毎回個室です…)。
「治療薬をステロイドからレボレードに切り替えようと思います」
娘にとって、新しい治療法です!
しかも、ステロイドと比べると副作用発現の頻度も少ないようなので、娘の体感としてもだいぶ良くなる可能性が高そう!
そして、
なんと、
もといた病院に戻っても良い、という許可がおりたのです
私は病室に戻ると、すぐさま娘にこれらのニュースを伝えました!
娘はベッドの上でガッツポーズをしていました
相当嬉しかったようです!
私も本当に嬉しくて、娘と一緒にガッツポーズをしたい気持ちでした。
翌日、いつもは1人で電車で向かう病院に、私と旦那の2人で、車で向かいました。
行きは救急車でしたが、今回の移動は自家用車が許可されたのです。
旦那は娘と会うのが約1週間ぶりです
わずか2時間程度の再会ですが、そのために夫婦揃って半休を取りました。
久しぶりの外の空気を吸った娘、心なしか顔色も良く見えます。
元の病院に向かう1時間のドライブは本当に楽しく、家族3人で色々な話をしました。
(本当は下の子も連れて行きたかったのですが、またすぐに別れるという現実を受け入れられないだろうと判断し、下の子には秘密にしました)
あっという間の1時間のドライブを終え、娘は元の病院に戻ってきました。
小児病棟に戻ると、馴染みの先生や看護師さんが次々と
「おかえりー」
と笑顔で迎えてくれ、娘も笑顔で応えていました。
ん?
冷静に考えると、病院におかえりって変ですし…
そもそもまだ血小板一万切ってて、全然良くなっていませんし…
レボレードが効くかどうかもわかりませんし…
とても笑顔が出るような状況ではないはず
でもそこにいる全員が笑顔でした。
人は希望を持っている瞬間、笑顔になれるということを知りました。
更にラッキーな事が起こりました。
なんと、仲良しの看護師さんがやってきて、
「お昼ご飯、病院の食事の準備がまにあわなかったから、こっそり下の売店で好きなもの買って食べていいよ」って。
その後、大好きなファミマのナポリタンを貪るように食べていた娘の姿を
私は今でも昨日の事のように思い出す事ができます。
娘の先に、希望の光が見えたような気がしました。
回顧録 20. に続きます。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。