約1時間の救急車での移動を経て、私たちは無事に新しい病院に到着しました。


小児科に着くと、すぐに入院の説明を受け、その場で親子2人でコロナの検査を受けました。


この病院では、付き添いの人もコロナ検査が必須で、陰性であった場合は1週間付き添いが許可される、という不思議なルールとなっていたためです。


つまり、私が検査を受けたという事は、今後1週間、旦那さんに付き添いを代わってもらうことができない、という事になります。


加えて、ここの病院では付き添い時間が毎日12時から20時までという説明も受けました。


病院まで往復2時間の道のり、一日8時間の付き添い…







「退職」






フルタイム勤務の私には、それ以外に思いつく選択肢がありませんでした。







会社にどうやって説明しようか?


考え始めると同時に、娘の小児病棟への移動の時間になりました。




小児病棟に入るとすぐさま、骨髄穿刺の準備が開始されました。


回顧録 14. にも書きましたが、この頃、娘には急展開の試練ばかりが訪れていました。


準備が終わると、娘は処置室に呼ばれました。





そこからの展開は、


思い出すだけで痛くなるような感じのため、割愛しますが…


検査が終わり麻酔で寝ている娘は、血の気が引いたような顔色をしていました。


麻酔が覚めるまでの間、


「このまま目覚めなかったらどうしよう」


と、かなり物騒な事を考えていたことは、娘には決して言えません…ショボーン










辛い検査


遠く、馴染みのない病院


全く血小板が増えない娘


退職以外に選択肢がない仕事





色々な不安が頭の中をぐるぐるしていました。


この頃から、周囲から


「お母さんがしっかりしないとダメだよ」


と言われる事が増えてきました。


そうです、私がしっかりしないとダメなんです。


わかっています。


そして、一番辛いのは娘なんです。


でも、お母さんも辛いんです。不安なんです。





こんな時に、同じ病気のお友達がいて話を聞いてくれたらどんなに救われただろうか?




この時の気持ちが、今のブログに繋がっています。




回顧録 16. に続きます。