今日、とある用事でJR福知山線に乗った。
車内で、福知山線脱線事故の事がアナウンスされて初めて気付いた。ちょうど19年前の今日、事故が起こったのだ。



私はというと、当時、ヨチヨチ歩きの息子を公園の砂場で遊ばせていた午前、ママ友から聞いて事故を知ったあの日をにわかに思い出した。



アナウンスは、今日が事故の起こった日付である事、その事を肝に銘じて安全に業務を行う事の誓いを、乗客全員に語っていた。

忘れていた私が、その放送によって事故を思い出し、その後事故現場横を通過する時に電車は、おそらく故意に低速になったので、窓に向かい故人に手を合わせた。



話は一転するが、先日、宝塚歌劇団の俳優が去年亡くなりその原因が劇団や先輩にあることが認められた。



私は中学高校の頃に宝塚歌劇にハマった事があり、その痛ましい事件にとてもショックを受けている。

類稀な才能を持ち、さらに容姿端麗で誰もが羨むような俳優さんが、人為的な事で死ぬほど辛かったなんて、どんな日々を過ごされていたことだろう、と思うと、悲しくなる。




そしてもっとショックなのは、亡くなった俳優さんを劇団やファンが公に悼む機会もなく、事件前の宙組のままで、しかも加害者を含めて公演を再開しようとしている事だ。



事件の原因を明らかにし、反省点を洗い出して2度と再発しないよう考え、責任を持つ人は責任をとり、被害者の事をいつまでも忘れない、その一連の事がなければ、関係する人々も、世間も、次へ進めないと思う。



JR西日本の今日のアナウンスを聞いて、二つの企業の取組み方の雲泥の差を感じた。