僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑲ | 伊藤ようすけオフィシャルブログ Powered by Ameba

僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑲

翌日、僕は早速IT業界からの選挙協力について、C衆議院議員と打合せをするため議員会館を訪れた。C議員は、前回の選挙の際にもお世話になっていて、理想高く、真摯に現状日本が抱える課題に向き合っている政治家。僕的には絶大な信頼を寄せていた。

人口減少に一向に歯止めがかからない中、人手不足が深刻な問題になっていることは皆様もご承知の通り。
そして、その解決のためにIT、AIといった先端のテクノロジーを活用する必要があることに異論を挟む人は少ないだろう。
ところが、今の日本ではその最先端テクノロジーをフルに活用することに様々な規制が立ちはだかっている。
例えば、Uber。海外旅行の際、利用した人は多いと思う。日本の都市部のように隅々まで公共交通機関が整備されていない土地で、Uberは本当に便利だ。
ところが、この画期的なサービスが日本では遅々として広がらない。法の規制があるためだ。
万一この規制を緩和しようすれば、タクシー業界からの反発は必至。このタクシー業界から選挙協力を得ている議員は多数いるのだから、規制緩和が進まないのは当たり前といえば、当たり前の話だ。
かねてからこの現状に疑問を持っていた僕からすれば、IT業界から選挙協力を得られるなんて話は、まさに願ったり叶ったりだった。これが全く興味のない、更に言ってしまえばその団体の意向と僕の信条が一致しない場合、選挙協力を受けることには正直抵抗があったと思う。たとえ、それによって票を上積みすることができてもだ。
せっかく議員になったのに、良かれと思えない団体から自身の言動に制約を受けるなんて、まっぴらごめん。
「そんな甘いこと言って、落ちたら元も子もないだろ!」なんて厳しい意見も聞こえてきそうだが、僕的にはここはやっぱり譲れない。

C氏からは、「自民党議員の中で、ITへの造詣が深い議員は少ない。したがって、規制緩和がなかなか進まない」との説明も受けた。
だろうなと思った。SNSがこれほど一般に普及する中、この便利なツールを使って自身の活動、思いを発信している政治家が一体何人いるだろう。
おそらく選挙に大きな影響は与えないとの思いからだろうが、正直いかがなものかと思う。
こんな状況だからこそ、ITなんてちんぷんかんぷんなんて議員が大勢いることは容易に想像がつく。当然、いわゆる既得権益団体からの声に背中を押されて、規制を緩和することに反対する結果となるのだ。

3日後、各IT業界団体の代表が集まってくれて、今後の選挙対策に関する会議が行われた。ところが、その雰囲気は、僕の想像したものとは全く違っていた。残念ながら、「我々の団体を理解する政治家を作ろう!」という空気とは程遠いものだったのだ。

⑳に続く。