僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑭ | 伊藤ようすけオフィシャルブログ Powered by Ameba

僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑭

僕が現在第三位だとの情報は、とある支援者からスタッフを通じて寄せられた。(後に全くの誤情報であることがわかったのだが・・・)
もちろん、自民党による情報管理はきちんと行われているはずで、漏れるわけがなく、にわかに信じ難かったが、明確に否定する確かな情報も持ち合わせていない。
情報によれば、僅差ながら、伊藤洋介は女性、男性候補に続く第三位。
僕はもちろんスタッフ内にも動揺が広がった。
残すところ後1週間。
果たして逆転は可能なのだろうか!?
それまでの選挙戦は思惑通りに推移しているつもりだった。
昼間は集会などを通じて、とにかく人に会い、その場で投票をお願いする。
そして夜はSNSを通じて、情報を発信する一方でライン、メッセンジャーを使っての投票依頼。
嘗てCM制作に携わっていた頃の仲間や、テレビ番組制作会社の友人が完全なボランティアで制作してくれた映像の再生回数も順調に伸びていた。
結果、総投票数を30000票と設定し(民主党でのネット選挙事例を勘案しての数字)、その半分の15000票の獲得を目標とする中、ほぼ予定通りに票は積み上げているつもりだったのだ。
我々の票読みに狂いが生じているのか?
如何せん、パソコン、スマホを使っての投票には手間がかかる。
時間にして10分程度だが、たかが10分、されど10分だ。
したがって、「やっておくね!」と言われても、実際にはやってもらえていない可能性は大。
かといって、押し付けがましく「投票してくれた?」と何度も連絡をすることはどうしたって気が引ける。
自身は自分ごと故に遠慮はないが、スタッフの心境を推しはかると、繰り返し連絡を入れることをためらって然りだろう。
何度も触れているが僕の周囲は、所謂選挙慣れをしていない。選挙や政治の話題を持ち出すことは、宗教などと同様にタブーとされている感すらある。
そんな中、しつこく投票の念押しをすることに躊躇いがあったとしても、致した方のないところだ。
加えて、投票するにあたり、自民党に個人情報を提供しなければならないことも気にはなっていた。
僕が面と向かって言われることは少なかったが、スタッフからは「自民党は嫌いだからなあ」とあっさり断られたという話をよく聞かされた。
特に2015年の安保法案成立の過程が女性に評判が悪く、自民党と聞いただけで、露骨に表情が曇ったとの事例も耳にしていたのだ。
投票してくれようとしても、自民党に住所、氏名などを登録しなければならないとわかり、その時点で先に進めることを躊躇するケースも多々あることは容易に想像がつく。

それでもこれまでの戦略で前に進むしかなかった。僕なりのドブ板とネットの融合。こんな状況になったからといって、何か特別なやり方なんて思いつかなないし・・・。
すっかり弱気になり、最悪のケースが常に脳裏を過りながらも眠ってなんていられない日々は続いた。

⑮に続く