僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑤ | 伊藤ようすけオフィシャルブログ Powered by Ameba

僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑤

僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑤

 

「自民党がやってるネット番組に出演したりして、ちゃんと貢献してたのに?」
「自民党員だって、ちゃんと集めたんでしょ。洋介、なめられてるんだよ」
来る参議院選挙で、自民党公認候補となるためには「オープンエントリー」なるネット選挙を経なければならないと選挙対策委員長から言われたことを告げると、友達は皆、一様の反応だった。
中には、「だったら無所属で出ればいいじゃん!」という過激な意見も。
残念ながら、現状の選挙システムを考えると、この意見はあまりにも現実的ではない。比例区で採用されている非拘束名簿式(https://ja.wikipedia.org/…/%E9%9D%9E%E6%8B%98%E6%9D%9F%E5%9…)ででは、投票率によって多少の前後はあるものの、無所属で立候補した場合、約100万人の人に「伊藤洋介」と書いてもらわなければ、当選とはならない。
さすがに、これは無謀だ。

 

12月に入っても、どうすればいいのか決めきれない状況が続いた。
言うまでもなくネットの世界は奥が深い。前回の選挙でネットのみで戦ったくらいであるから、リテラシーが低いとは思わないが、だからといって高いとも思えないのが正直な自己分析。
ネット選挙ともなれば、想像もできない手法で挑んでくるツワモノもいるかもしれない。
「お金を使って、不正を働く候補者もいると思いますよ」
そう指摘をしてくれる友人もいた。
そんな戦いを果たして勝ち切れるのか。言うまでもなくそこで負ければ、すべては終わりだ。
一方で、時間の経過と共に「このままでは公認する可能性は低い」とされた自民党の判断も、冷静に受け止められるようになった。
知名度もなく、支持母体もない現状では、本戦に出たところで勝てないとはっきりと選挙のプロから断言されたのだ。
「2ヶ月強のネット選挙運動で約4万票獲得した前回を鑑みれば、それにドブ板を加えるのだから10万票は取れる」との思惑を全否定されたわけである。
「まだ俺は甘いのか」と自責の念に駆られる日々。

 

そんな最中だ。
前回の選挙をきっかけに親交を深めていたC衆議院議員からこんな話を聞かされた。
「オープンエントリーを通過した候補者には、団体をつけてくれるらしいよ?しかも、伊藤さん的にもふさわしい団体だと思うけど」
聞き捨てならない話だった。
団体がつくということは、票が読めるということ。しかしながら、当選後には当然、その団体の要望に沿った活動を強いられる。まさにギブアンドテイク。
この現実については、賛否両論あると思う。
僕も嘗ては否定的だったが、今は違う。
何故人が団体を作るかを考えてほしい。個人で声を上げるよりもみんなで声を上げた方が、届きやすいからだ。
それほど、政治のチカラを必要としているということに他ならない。もちろん、一団体の主張がマジョリティでないいケースもあるだろうが、それに異議を唱えるのなら、同じように団体を作るなりして、その意見を届ける行動に移せばいい。

 

支持母体がつく・・・。僕の気持ちはオープンエントリーチャレンジにどんどん傾いていった。

⑥に続く。

非拘束名簿式 - Wikipedia

非拘束名簿式(ひこうそくめいぼしき)とは、選挙における比例代表制において比例名簿の順位を決めない方式のこと。

JA.WIKIPEDIA.ORG