ヨーヨーが教えてくれたことって?
ときおり豪雨が降る6月25日の東京でお会いしたのはヨーヨー世界大会チャンピオンのBLACK氏。
ヨーヨーにも世界大会ってあるのか!と寡聞にして知らなかった僕ですが、この大会は毎年夏にフロリダ州オーランドで開催される大会です。10名程の審査員によって、技術、芸術の両面から審査されます。参加者は約20カ国から500名ほどに上るのだそうです。
今を遡ること15年ほど前。1998年頃に、小、中学生の間でハイパーヨーヨーが爆発的なブームとなりましたが、当時中学三年生だったBLACK氏もその例に漏れず、練習すればするほどに技術が上がっていくヨーヨーの世界にすっかり魅了されていきます。
それまで手先も不器用で、運動神経もなく、他人より秀でることのなかったBLACK氏は、新しい技をクリアしていく度に周囲が見せる驚きの反応が嬉しくて仕方なかったのでした。そしてついには大学一年生の時につかんだ世界大会出場のチャンスを見事に生かし、初出場初優勝の快挙を成し遂げたのです。
ところが優勝したのを機に目標を失い、一時的にヨーヨーへの情熱をも失ってしまいました。
そんな時に触れたのが、静岡で行われた大道芸ワールドカップ。目の前の観客を楽しませる大道芸人達のパーフォーマンスの高さに、「自分はヨーヨーの世界チャンピオン。なのにあそこまで見ている人を楽しませることができるのだろうか」とヨーヨーの未来に危機感を抱くのです。そして再び練習を開始し、2007年に再びチャンピオンの座に返り咲くこととなります。
今年もTEDという世界中からテクノロジー・エンターテインメント・デザインの分野について、各界を代表する人々がプレゼンテーションを行なうイベントに日本人としてただ一人出演しています(ご本人が書いている記事で、かなりおもしろいのでぜひお読みください)。
そのような経験を持つBLACK氏が現在、力を注いでいるのが子どもを対象とした講演会。自身の経験を元に、ヨーヨーが教えてくれたこと……それは努力すれば、それは必ず生きる自信となって返ってくることを説いて回っているそうです。しかも日本だけにとどまらず、アメリカを中心に世界各国を飛び回っているとのこと。ヨーヨーの技を披露した後であれば、子どもたちはその話に熱心に耳を傾けてくれるそうです。
僭越ながら、心の底からBLACK氏にはこのままどんどん昇っていって欲しい、と思いました。彼の話を聞いた諸外国の子どもたちは、日本という国に親しみを覚え、興味を持ってくれるに違いありません。もちろん日本の子供たちも多大な影響を受けるでしょう。
僕がエンターテインメントにこだわっている理由のひとつがここにあります。言わずもがなですが、良質なエンターテインメントは老若何女すべての人々に楽しさ、生きるヒントや目標、目的を与えてくれる力を持っているのですから。
ヨーヨーにも世界大会ってあるのか!と寡聞にして知らなかった僕ですが、この大会は毎年夏にフロリダ州オーランドで開催される大会です。10名程の審査員によって、技術、芸術の両面から審査されます。参加者は約20カ国から500名ほどに上るのだそうです。
今を遡ること15年ほど前。1998年頃に、小、中学生の間でハイパーヨーヨーが爆発的なブームとなりましたが、当時中学三年生だったBLACK氏もその例に漏れず、練習すればするほどに技術が上がっていくヨーヨーの世界にすっかり魅了されていきます。
それまで手先も不器用で、運動神経もなく、他人より秀でることのなかったBLACK氏は、新しい技をクリアしていく度に周囲が見せる驚きの反応が嬉しくて仕方なかったのでした。そしてついには大学一年生の時につかんだ世界大会出場のチャンスを見事に生かし、初出場初優勝の快挙を成し遂げたのです。
ところが優勝したのを機に目標を失い、一時的にヨーヨーへの情熱をも失ってしまいました。
そんな時に触れたのが、静岡で行われた大道芸ワールドカップ。目の前の観客を楽しませる大道芸人達のパーフォーマンスの高さに、「自分はヨーヨーの世界チャンピオン。なのにあそこまで見ている人を楽しませることができるのだろうか」とヨーヨーの未来に危機感を抱くのです。そして再び練習を開始し、2007年に再びチャンピオンの座に返り咲くこととなります。
今年もTEDという世界中からテクノロジー・エンターテインメント・デザインの分野について、各界を代表する人々がプレゼンテーションを行なうイベントに日本人としてただ一人出演しています(ご本人が書いている記事で、かなりおもしろいのでぜひお読みください)。
そのような経験を持つBLACK氏が現在、力を注いでいるのが子どもを対象とした講演会。自身の経験を元に、ヨーヨーが教えてくれたこと……それは努力すれば、それは必ず生きる自信となって返ってくることを説いて回っているそうです。しかも日本だけにとどまらず、アメリカを中心に世界各国を飛び回っているとのこと。ヨーヨーの技を披露した後であれば、子どもたちはその話に熱心に耳を傾けてくれるそうです。
僭越ながら、心の底からBLACK氏にはこのままどんどん昇っていって欲しい、と思いました。彼の話を聞いた諸外国の子どもたちは、日本という国に親しみを覚え、興味を持ってくれるに違いありません。もちろん日本の子供たちも多大な影響を受けるでしょう。
僕がエンターテインメントにこだわっている理由のひとつがここにあります。言わずもがなですが、良質なエンターテインメントは老若何女すべての人々に楽しさ、生きるヒントや目標、目的を与えてくれる力を持っているのですから。
日本を宣伝する 伊藤ようすけ