数日前から、つばたしゅういち、つばた英子「ときをためる暮らし」を読んでいる。
面白い。買わない暮らし。畑や庭の木から、野菜や果実をもらう暮らし。
映画「人生フルーツ」では、この夫婦が台湾にいく。自分たちの本が台湾で出るのでその宣伝。それと、1945年まで、一緒に暮らしていた、かつての神奈川県座間工廠の台湾少年たちに会うために。
映画では、みんな80幾つの、日本語の話せない、じいさんになっていた。みんなで宴会をやった。台湾の内乱で、若くして死んだ人もいて、墓参りもしていた。
しゅういちさんは、戦争中、東大生だったが、飛行機を作るために海軍の座間工廠にきていた。
なんと、 11月9日の 東京新聞で「 眠りの航路 」という本が紹介されていた 。
「海外文学の森へ」という題で、小島敬太の解説。ここに、台湾の少年工がでてくる。
小島の文。日本統治下の台湾の貧しい村に生まれた 、日本語を「国語」とする教育を受けた父は、「三郎」 という日本名を名乗り少年工として海を渡る。過酷な労働。
そして 日本の敗戦後、中華民国の一部となった 台湾に帰ってきた
それから47年後 修理屋を営んでいた 彼は 家族を残して失踪する
中国語を国語として育った 息子は 、そのとき、大学生。その後社会人となり 睡眠障害を患う 。
父の残した手紙、写真から 、父は 戦時中 神奈川の海軍工廠で少年工として働いていた ことを知る
自分の睡眠障害や、その後見るようになった不思議な夢 が 、当時の父の記憶に関連性があると気が付いた主人公は日本へ行く‼️
という話なんだそうだ。
「眠りの航路」は、呉明益(ごめいえき)が2007年発表。白水社、2640円。高い。
台湾から、神奈川県の座間工廠にきて、海軍の飛行機を作っていた少年たち。
10年ぐらいまえ、大和市の森に散歩につれていってもらったら、彼らが老人になってから、日本をおとずれ、その後寄付したらしい、「あずまや」があった。
「台湾の少年工」は、私の生活に、ふいにでてくる。
追記。
11月13日は、「今日は何の日」によると、1966年、松山空港沖の伊予灘に、ys-11が墜落。全日空。50人死亡。今年のこの日、事故から55年の法要がおこなわれた。
ちなみに、1966年は、日本だけでも5~6の飛行機事故があった。
2月4日、全日空ボーイング727-100が、羽田空港沖に墜落。乗客133人死亡
3月5日カナダ太平洋航空。羽田空港沖に墜落。
同じ日に、英旅客機、富士山中空で空中分解。124人死亡。
3月8日青森県で自衛隊機墜落。
8月26日、日航の訓練機が、羽田空港で、離陸失敗。
などなど。
私は、テレビのニュースで「ボーイング727が墜落。」といったのをおぼえている。