私は「地平線会議」という雑誌をとっている。山や海や、とにかく世界中を、 自分なりにコツコツと 歩いている人たちの記録が載っている 。504号には、シリア人の夫と日本で暮らす 女の人の 話がのっていた

シリア人の夫と二人の子供がいるフォトグラファー、「人間の土地へ」の作者である彼女 のところに、

去年の12月にシリアから親戚の男の人が2人来ることになった

両方とも夫の親族で マフムードとムハンマドだ マフムードは シリア政府軍20年所属していたので、わりとスムーズに 来日した。

しかし、 トルコからやってくるムハンマドは シリア政府軍を脱走し難民として暮らしていた。

なんとムハンマドは到着した羽田の入国審査で引っかかり、「入国拒否・強制送還」の判断を下された。
原因は、これからいく 日本企業から受けていた説明を、本人がよく理解していなかったことらしい。(アラブ人に、これはありがちですと)入国審査でしどろもどろになりこれは怪しいと判断され

た その後「携帯電話を取り上げられる」と本人から連絡があった後一切連絡は取れなくなった

そのため 難民問題や入管問題に詳しい弁護士に連絡を取り、入管管理局に問い合わせて安否確認をした


ムハンマドはトルコ出国時に「2年間の入国を禁じる」という書類を貰っており、トルコには戻れない。さらに母国シリアに返されれば脱走兵として処刑されることもありうる。

シリア国籍の者がビザの発給なしに入国できる国は2020年12月当時、地球上にはほとんどなかった

もし強制送還となるとどこかの空港の乗り継ぎロビーでしばらく生活するしかないという、気が遠くなるような事態が待っている


そのため弁護士を立てムハンマドが強制送還されないようあらゆる措置を講じることにした

その後11日間の拘留のあと「一時上陸特別許可」が下りムハンマドは上陸を許可された

しかし本人が片言の英語で主張しているにも関わらず24時間近く一切の食事や水が出されなかったことや、入管職員と現場の職員の説明が食い違っていたこと、 拘留した外国人の食事の管理に誰も責任を負っていないことなど、政府機関である「入管」の対応のお粗末さに愕然とした出来事であった

これを機に牛久などの入管施設で発生している拘留者の自殺や病死も深く興味を持つようになり、国内にも深刻な難民問題があることを知ることとなった


11日間の拘留の末にムハンマドの開放に我が家は喜びムードに包まれ皆手を取り涙を流して喜びあった

さて、ここまでは、小松由佳さんの書いたことを、引用させていただいた。



この数日、新聞に出てくるひどいこと。名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)で、収容中に、体調 不良を訴えていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん 当時33歳が死亡した


この問題で女性の支援団体が出入国在留管理庁入管庁の調査に提出した面会記録の内容が法務省が4月9日に発表した中間報告にほとんど反映されていないことが分かった


外国人支援団体startが、ウィシュマさんと、面談や電話をまとめている。3月6日になくなるまで、「病気じゃない(嘘だろう)」歩けないのにリハビリだから、歩け、といわれる。「トイレに行けない、口から血がでる、床に転んでそのまま寝た。寒かった」が、死亡する8日前

の言葉だ。


こわい。しっかりした医師にみせないで、ころしてしまった。「医師」は、2人いたのだが、しっかりしてなかったようだ。


小松由佳さんちの、ムハンマド事件だけで、日本の入管の怖さがわかった。いままで、新聞で読んだだけで、実感がなかった。忘れたらあかん。





5月4日の、こどものひには、こういうものを食べようね、菖蒲湯にはいろうね、という宣伝。台湾のパイナップルを売る店もある。中国本土でかってもらえず、だぶついているのだ。