アツアツ! ブラックメタル! | 「僕はずっと山に登りたいと思っている。……でも明日にしよう…」 残念ながら、おそらくあなたは永遠に登れないでしょう。

アツアツ! ブラックメタル!

今日は音楽と宗教について語ります。

皆さんは神の存在について考えたことがあるだろうか?日本人は地球上でも特異な無宗教率を誇る。君はどこの宗教に所属しているのよ?と聞かれて即答できない方も多いのではなかろうか。

キリスト教の教会で聞けるゴスペルや、お経なんてのも一つの宗教歌といえる。イスラム教のコーランの音読も、独特なリズムと抑揚から音として楽しめるので音楽といえそうだ。これらは儀礼的な場所、状況下で主に歌われる。

これらの宗教歌はその場所で信者と一緒に聞くのがなんといっても一番心に届く。本場のゴスペルはゴスペラーズ×60倍 程度の美しさで(メンバーのルックスはこの掛け算には含まれていない)、人々が跪き、胸で十字を切る真摯な姿をまのあたりにすると自然と恍惚とした感覚に襲われる。宗教を持たない俺でも、神々しい雰囲気は感じ取ることができた。むぅ…やはり、神はいるのだろうか…!?ちなみにゴスペラーズは聖歌隊ではなくポップスシンガーの集まりである。彼等はネ申について歌ってはいない。

メタルにも宗教的な影響を受けているバンドが多々ある。ゴシック、ブラックなどメタルの中でもある特定のジャンルはその傾向が特に顕著である。自ら宗教的組織を形成し、音楽活動と宗教活動のどちらが本業なのか分からなくなってしまうようなバンドも、中には存在する。


では、画像を見ていただきたい。 これは今は亡きエンペラー、というバンドの画像である。彼等はブラック・メタルというジャンルにおいて闇の皇帝という称号を得、ヨーロッパ、特に北欧ではどす黒い声援を黒Tを装備した漢たちから浴びせられ、絶っっっ大な人気を博していた。キリスト教に対するアンチ勢力として悪魔崇拝、がある。ロープレの雑魚敵で出てきそうな角が生えてパタパタ飛ぶ例のアレが悪魔と思ってもらって結構だ。

彼等は高い演奏力でミュージシャンとしてのスキルを持ち合わせていた上に、メンバーが教会に放火し投獄され活動停止になるなど、話題には事欠かないツワモノたちであった。あぁ…ほんとにスケールが違うな、でけぇよ…。日本でも多数のミュージシャンがドラッグに手を染め捕まることはあるが、彼らの行動とは宗教が絡むので、根底のモチベーションの種類が違う。

教会放火の他にもブラックメタル界においてはバンドのメンバー同士の抗争からそれが刺殺事件に発展してしまったり、マジでここはあぶない。しかしそれだけにニューアルバムが届けられることは彼らの生存の証であり、他の意味での感動も味わえる。
しかしこまったことにそんな事件もより一層彼らの音楽に厚みと迫力を与えてくれると思っているのはおそらく俺だけではない。


ハァハァ。ではまた。