現在、7月8月の2ヶ月間と11月から翌年5月31日まで猿払村内でのイトウ釣り自粛を猿払村、猿払イトウの会でお願いしています。
連続で投稿していますイトウの生息に影響する事例の紹介です
イトウは現在国内では北海道の15河川でしか繁殖が確認されておらず、環境省・北海道レッ ドリストIB類「絶滅危惧EN」、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト「絶滅危 惧CR」に分類されています
イトウの地域個体群の絶滅、減少に追いやった大きな要因の一つとして、ダムや落差工による移動や産卵遡上時の障壁の発生が挙げられます
宗谷の河川は…低山地から流れる勾配の緩い河川、本流中流部を分断するような頭首工や巨大なダムはありませんが…産卵域直前や産卵域にダムが設置されている事例が多いようです
ダムで有名な世界遺産知床… 冗談ですよ(笑
知床半島には少なくとも331基のダムが設置されている(高橋2005年)様です
オショロコマが住む道々最東端にある河川、ここにも複数のダムがありました…
世界遺産なのに残念な感じ、個人的には世界遺産は半島の突端だけという認識です…
それに比べると猿払村内のダムの数(治山ダムや床固工、取水堰、落差工の総数)
約20基でその半分は1河川に集中しています(防災のため)のでダムによる魚類への
環境負荷は低いと言えます
魚道を設置する話はありましたが…立ち消え…必ず実現したい事例です
山奥にある取水堰(旧鉱山用)
研究者と共同で改修、遡上の調査を実施しています
結果報告が楽しみです
農地等の河川改修後(直線化)の勾配調整で設置される落差工、
各地に設置されているこの小規模ダムが最もイトウや魚類の遡上に
影響を与えたのではないでしょうか??
切り欠きと、嵩上げ工を魚類遡上のために設置しています
切り欠きは当時(2000年頃)イトウ遡上のために行政がダムを改修するという
画期的な出来事でした、SNS当の無い時代、あまり注目されませんでしたが…
現在はこの様な活動は全国各地で広がっています
水辺の小さな自然再生 Collaborative Nature Restoration
皆さんもこのような活動に参加してみてはいかがでしょうか??
隣町の大きなダム 市民の水がめですが
この規模になると魚道も現実的な話ではなくなります
ただし良い悪いは別としてダム上に産卵環境があり、ダムやその河川で生活史を完結できる
場合もあり(朱鞠内、南富良野)ます。
この規模なら何とかなりそうです、
ここも隣町の取水施設(現在廃止)
水門は撤去されている?のですが流木で閉塞しています
これでは魚は遡上できません
管理などはしてないでしょうね…
また魚道が設置されていても管理や機能していない…設計の問題、管理の問題
様々ですが、もっと責任をもって取り組んで頂きたい、関わった人間は仕事として
給料をもらって設計、調査、工事、設置、運用、管理しているのですから
これらをボランティアで改修するのは本来筋違いではないでしょうか???
役目を終えたなら…水は自然からの贈り物、自然の恩恵を受けて、その後は
放置…ですか…ここも今後、着手したいと思います。
農地拡大とともに河川の直線化、勾配調整や治水対策の落差工や
支流の合流点に設置された水門
上流は産卵環境があるのになぜ?…と調べると、
この状態という河川が多いのは声問、天塩水系…
農地改良、治水優先の河川行政が生み出した弊害ですね、
階段状の構造物を設置すると良いのですが
その様な調査、配慮、構造物の規格が無い…これからできるのか?
遠い道のりの様な気がします…
ダムの事例は皆さんご存知の方も多いかと思います、一番わかりやすい事例でもありますね
ダムの影響は物理的に理解しやすいと思います。
次回も引き続き、
魚類の遡上についての投稿ですが皆さんが余り見ることのない(何度も投稿はしてますが)
紹介したいと思います、
帯広では1m越えの降雪、積雪
大きな影響をもたらした低気圧、猿払も学校は臨休です、道路の通行止めが発生しています
村内は強風による吹き溜まり、視界不良が発生しましたが、その後時々晴れ間も
影響が長引く地域もありそうです。