熊野古道(中辺路)を歩く1 | 伊藤三巳華の恐怖新聞2

熊野古道(中辺路)を歩く1

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GW 皆様はどう過ごされましたか?

今回、記者マカロンは2004年に世界遺産登録された
熊野古道を経て熊野詣に行って参りましたので早速レポートいたしますね!! ニコニコ



中世の熊野詣のメインルートである
中辺路(なかへち)を歩きました。
同じ地面を、同じ目的のために幾多の人の足跡が
踏まれたことだろう。。。

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11世紀には古道は存在していたそうなので、
約1000年の間、
この険しくも霊妙不可思議な道は
歩き続けられているのですね。


熊野詣の構造は、
生きながらに死んで、浄土に生まれ変わって
成仏し再び現世に帰る。


タロットでいうと、まさに「死神」ドクロ
内面的な心の死。


そして何よりここは本当にその地にふさわしい、
と思ったのは、川の様相でした。


川岸はキャンプ場として、
楽しいレジャーに利用されていますが、


これぞ、これぞ、生きながら目にすることのできる、
~~~三途の川~~~

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これ以上にふさわしい川は他にはないような気がしました。
なぜここまで清らかなのか。
それは熊野の霊域から流れ出る川だから。


しかしそれだけではない
地域の人の生き方や保護力も感じられます。
バスや電車、周辺の宿の数からみても、
必要最低限、厳選された時刻表、なにをとっても
私はこの地にしびれました。


I ドキドキ WAKAYAMA


さて、
古道を歩いた、といっても宿の手配が遅かった為、あせる
すでに宿はいっぱいで、
中辺路(なかへち)を、すべて歩くことは出来ませんでした。
すべて歩くには2日は必要なのです。


前の晩は紀伊田辺へ宿泊して、
朝6時半の バス 龍神バスで1時間弱、
(古道の下を国道が走っている)
『野中一方杉』のバス亭(中辺路半分地点)まで運んでもらい、
そこから熊野本宮まで一気に歩くコース
(所要時間約9時間、22.1キロ弱)に臨みました。

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中間地点に宿をとって2日がかりで歩かれた方の話では、
3月に宿を予約した時点でかなり埋まっていた、
ということでしたので、
次回は2月頃に予約し、来年再度臨もうと思う。
(一緒に歩く輩も募集中!!)


今回は一人歩き(いつもか・・・)でしたが、
周囲の人と声を掛け合っているうちに、
山登りを趣味とされる大阪の素敵なご夫妻と一緒に、
本宮までの2時間弱、楽しみながら歩かせていただきました(=^・^=)


それまでの道のりは、とにかく夕方までに本宮へ
辿り着けるかどうかが心配で、
天狗のように、まるで山伏になりきり、
走り抜けたという感じ。。。。DASH!


ゆっくりの所と走る所(よい子はマネしちゃいけません)と
メリハリつけながら歩いてみたのでした。
ほとんどの道すがら誰もいないので、
声のチューニングをしながら歩いてみたり、
声は木々に吸い込まれるようで、
木とのやり取りが面白く、
わりと楽しみながら王子から王子を進みました。


王子とは、参詣途上で儀礼を行う場所、
参詣者の守護が祈願された一群の神社で
その数九十九近くあるそうです。
その王子の地点によって今どこにいるのか、
ここから先は何キロか、という一つの目安と目印にもなります。


今回は、継桜(つぎざくら)王子~祓戸(はらいど)王子の
13の王子を通過したわけですが、
中でも私が一番感じた王子は、


王冠2 湯川王子 王冠2


ここは、この区間の難関と言われている3つの峠のうち、
二つ目(岩神峠)が終わり、三つ目の三越峠との谷間にある。
2つ峠を越えてくると、さすがにヘトヘト・・・・ショック!
3つ目に備え休憩する地点でもあります。



そして
ここが一番、キタ━━(━(( ( ( (。・Д・。) ) ) ))━)━━!!、なのでした。



後から歴史的なことを調べてみたところ、

ここは戦国時代、甲斐から流れてきた武田某が、
山賊退治の功労により繁栄し、
平清盛を助け活躍した湯川一族発祥の地。
参詣の途上、宿泊や休憩をすることが多く、
皇族・貴紳の宿所が設けられ、
谷川では「みそぎ」を行ったという。
参詣道の要所の一つであるらしい。
もともと山中の集落であったが、
国道がこの険路を避けて敷かれたことで、
交通路から取り残され、
昭和30年頃から次第に住人の退去が進み
無住の地となったという。


タロットでいうと「カップ8」的。


そして紀行文によれば、
「木ふかき所を岨つたひに下れば、左右山せまり、
樹草茂り合いたる幽谷なり。枝葉行く道をうち覆ひたれば、
日かげもうすき道なれば、何ともなく心ぼそし。」


深い谷間にあって、どっちに行っても険しい山、
こういう地には凝縮された気がたまりやすいのかもしれない。
これも数秘的でいえば8。
4を山と見たときに4×2(二つの山)で8でもある。
8から連想されるキーとして、蠍座→冥王星→死と再生=死神


やはり「死神」ドクロに辿り着く。




さて、後半は、大阪のご夫妻と、前後して歩かれていた、
こちらも大阪からの団体さんとのエピソードも交え、
次回へ続きます 右矢印

白浜、川湯温泉 温泉レポートもお楽しみに~!!