「東京から来たサムライの失敗」 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 ベラルーシで日本人がスパイ容疑で拘束される事件がありました。ベラルーシでは「東京から来たサムライの失敗」などと言ってスパイ退治で盛り上がっているようですが、日本国内では中村逸郎氏のような、利用されているといった冤罪という見方が主流になっています。スパイ容疑で日本人が拘束されたら、冤罪というのが日本のいつもの反応です。その記事をしたに転載します。

 

 【「ベラルーシ1」は5日夜、15分番組「東京から来たサムライの失敗」を放送。中西さんがウクライナとの国境地帯などで9000枚超の写真を撮影したほか、軍事施設などの情報を収集し、日本の情報機関に送ったとして当局による捜査を受けていると報じた。

 

 筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう指摘した。 「岸田首相の退陣表明以降、日本の政治的空白が生じている。ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては、側面支援するベラルーシに対しても西側諸国は経済制裁を科しています。ロシアのプーチン大統領も盟友のルカシェンコ大統領も制裁解除を切望しており、邦人男性は揺さぶりに利用されている可能性がある」】

 

 今回拘束された人がスパイだったのか冤罪なのかは分かりませんが、変に思えることもあります。以前にスパイ防止法が言われた時には、日本はスパイ天国で街中いたるところにスパイがいる、石を投げればスパイに当たるなどとされていました。その後も、北朝鮮から工作員20000人が日本に潜入している、スリーパーセルと呼ばれる北朝鮮の工作員が日本に大量に潜んでいる特に大阪が危ないとか言われ、中国からの留学生は悉く工作員だ、中国からの観光客は悉くスパイだ、中国政府が国民動員令を発動したら、その場で軍人になって破壊活動を行うと言われました。

 

 これだけ多くのスパイや工作員が日本に入って来ているのに、日本のスパイや工作員が一人も外国に行っていないということが現実にあり得るのか、対抗するために相当数の人間がその役割を帯びて海外に出ているのではないのか、と思えるのです。

 

 日本政府や日本の世論は、外国でスパイ容疑で拘束された人は冤罪としてきました。もしそうだとすると、日本のスパイはもの凄く優秀で露見するような真似は絶対にしない、外国の官憲をとても無能でスパイでない日本人ばかりを拘束しているということになりますが、そんな話が果たして成立するかどうか。なんとも疑問を感じる状態です。