今年の夏の高校野球は試合内容そっちのけで、優勝した京都国際高校の校歌を巡っての場外乱闘が派手に行われ、私のように、高校野球を見ていない者の耳にもそのことが聞こえて来る状態となりました。遂には京都府知事までが登場しました。
【京都府の西脇隆俊知事は23日の定例記者会見で、全国高校野球選手権で優勝した京都国際高を巡り、インターネット上に投稿された民族差別の悪質なコメント4件を削除するよう、京都地方法務局とサイト運営者に要請したことを明らかにした。3件はすでに削除されたという。 同高は韓国系民族学校が前身。校歌が韓国語であることなどから、全国ベスト4に進出した3年前、差別的な投稿や中傷が相次いだ。今回も同様の事態が発生する恐れがあるとみて、府は19日からネット上の投稿を確認していた。】
西脇隆俊知事の対応は正しいのですが、府の職員がネット上の投稿を確認しなけれは、京都国際高校の生徒の人権が守れない事態が異常です。放置しておけば、ネット上への書き込みで留まらず、京都朝鮮学校が在特会に襲撃されてような事態が起こる危険性もあります。通学中の生徒が襲われる可能性もあります、かつての朝鮮学校の制服切り裂き事件のようなことが起きるかも知れません。ネトウヨは京都国際高校を韓国人学校と認識しています、韓国人にはなにをしても良いと考えています。甲子園で優勝したためにネトウヨが集団発狂しています。
今まで甲子園では英語の校歌が歌われたことがあるそうですが、そのときにはなにも言わなかったネトウヨが、韓国語の校歌だと大騒ぎをして、神聖な甲子園が穢されたと喚き散らします。どの国の言葉で校歌を作ろうが自由であるはずであり、京都国際高校の前身が韓国学校だったことを考えるとこの校歌は当然と思われますが、それを認めない人たちが日本には大勢いるということです。
これで怖いのは、ネトウヨの攻撃を怖れて、生徒の安全を守るとして京都国際高校が日本語の校歌に変えてしまうことと、高野連が正常な運営が難しいから、出場校は校歌が外国語だった場合には代わりに歌う日本語の歌を用意せよと決めてしまうことです。そうなればネトウヨたちは、韓国語の校歌を甲子園から自分たちが追放したのだと、勝利の雄叫びを上げることになり、また一つ日本での自由がネトウヨに奪われることになります。