日本保守党の内紛 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 日本保守党が内紛を起こしているという話が聞こえて来ます、結党して1年足らずで内紛とはさすがは仲間割れが大好きなネトウヨの政党です。

 

 発端は衆議院補選に擁立した飯山陽氏が、ネトウヨにウケたことに始まります。イスラエルがガザでなにをやっているのかを見ることなく、イスラエルは正しいと言っている飯山陽氏の独善ぶりが、同じく独善で世間の意見などに耳を貸さないネトウヨの琴線に触れて、日本保守党を支持するネトウヨの支持が高くなりました。

 

 ネットでは有名人でも現実社会ては無名の飯山陽氏は、都知事選にでることで世間的な知名度を上げて、来年の参議院の全国比例で当選と考えています。そんな思惑でもなければ、勝てるはずのない補選なんかに出て来ません。その思惑を歓迎する飯山陽氏のファンのネトウヨも多いのです。

 

 日本保守党の党首の百田尚樹氏は、来年の参議院で有本香氏を当選させるつもりでいます。日本保守党の力では1議席がやっとですから、支持者の多くが投票用紙に飯山陽と書けば、飯山陽氏が当選者となり有本香氏は落選します。

 

 そこで百田尚樹氏は、都知事選は勝ち目がない、惨敗すれば党の人気が落ちるとなどと言い出して都知事選の見送りを決めました。これに対して飯山陽氏のファンになったネトウヨから、どうして都知事選をやらないのだとの非難が百田尚樹氏に殺到して、選挙をやらせたければ5000万円持って来い、どうして俺が500円で使われなければならないのだと、居直るといった事態になっています。

 

 500円は月の党費ですから、ヒラ党員のくせに文句を言うな、言いたければ都知事選の選挙費用をお前が用意せよとの居直りであり、党員の党運営に関する意見表明権を否定する暴言です。参政党の神谷宗幣氏も同じように党員の意見を潰していますから、ネトウヨ政党のトップの民主主義に対する感覚はこんなものなのです。

 

 都知事選を見送るだけでなく、日本保守党が今後飯山陽氏を公認することはないとの見方が広がっていて、飯山陽氏のファンのネトウヨからは党費を返せとの声まで上がっています。支持者の意思と党首の思惑が食い違ってしまっているわけで、日本保守党は百田尚樹氏の個人商店のまま終わりそうです。