『いとが旅立ちました』と、

かよちゃんが連絡をくれたとき、

 


「みゆきちゃん まだね、いとね、、あたたかいんだよ」と伝えてくれた言葉に、

ほっと安心したのをおぼえています。

(あたたかさは、いとちゃんの生命のエネルギーだから)

 

 


そして泣きました。

ただ・・・泣きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が仕事を終えて

午後3過ぎ、ほっとハウスに伺った時


お家の空気は澄んでいて、

いとちゃんはベットに可愛いお顔で眠っていて、

りえちゃんは、いとちゃんと添い寝をしていました。


 

夜は授乳があったから、いとちゃんと添い寝ができなかったのです。


そして夕方、本州からお父さんとおじいちゃんが到着しました。
(お二人は、乗ったJRが偶然一緒だったそうです)
 

 

お父さんは、
いとちゃんを抱いて泣きました。

 

 

声をあげて泣きました。
大きな声で泣きました。。

(その声を部屋のそとで聴きながら、私たちも泣きました。)

 

 

我が子の誕生と別れ・・喜びと哀しみを・・

こんな短い間に体験しなければならないなんて・・・・

 

(大好きなお父ちゃんとお姉ちゃんと)

 




りえちゃんが、赤ちゃんの晃誠君を抱き

お父さんが愛おしそうに、いとちゃんを抱き、

 

夫婦が寄り添うその姿は、哀しみと同時に・・・、
愛しみと慈しみに満ちていました。


 

(かける言葉などないほどに・・・)

 


いとちゃんは、本当にすやすやと眠っているようで
その姿は、寝息が聞こえるようでした。


いとちゃんが眠るお部屋は、輝くように澄んだ空気で、
そこいるだけで、わたしたちも浄化されていくようだったのです。



 

(ゆめちゃんは、いとちゃんが大好きです)



長男さんのお嫁さんが、ゆめちゃんと子ども達を連れて来てくれて、
理栄ちゃんの弟さん妹さんも本州から、
善晃君のご両親、弟妹さんも広島県から駆けつけて、


お通夜の夜には、

ご家族全員がいとちゃんに逢うことができました。


いとちゃんは
どんどん綺麗に可愛くなって、

だれが見ても、

その可愛いお顔に 思わず微笑んでしまうのです。
(愛しさと哀しさと寂しさもともに・・・)

 

 

 

この世に生をうけて、749日。

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天理教さんでは、

命の旅立ちを「出直し」と表現するそうです。

 


いのちが出直す。神様の元に還り
またこの世に生まれてくる。だから「出直し」


だから亡くなった日は、いのちの「出直しの日」

 

 

 

いとちゃんが生きた日々は、
いとちゃんが決めてきた寿命であり、

この世での命の時間。


(「寿命」とは、寿の命と現します。

 寿命は、尊いこの世での時間。)

 



その時間を、

いとちゃんは見事に生き切ったように感じました。

 

 


   

 

 

いとちゃんが、障がいや病をもって生まれてきたからこそ、
ご両親は、たくさんの人たちに助けてもらうことができました。

 

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いとちゃんは、その名の通りの子です。

(お父さんが、「いと」と名付けました)


いとちゃんは、皆をつないでくれました。

 

 

 


いとちゃんの成長としぐさ、声や表情に、
まわりにいる人たちが愛をもらい癒され、勇気をもらいました。

 


子どもたちはそのままで、いのちを表現している。

 

 

 

 

その命の輝きを
若い両親がうけとめて、
ご家族がささええていました。

 

 

 

(おばさんとお姉ちゃんとお昼寝)

 

 

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