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ゆっくりと皆で過ごしたその翌朝4時過ぎ、

かよちゃんから着信が入っていて、


目が覚めた5時過ぎにその着信に気づいた私は、

『どうしたのかしら?まさか。。』と思いながら返信したところ、

 

 

いとちゃんの容態がかわり、救急車で病院に向かっているところでした。

 

 

私はドキドキしました。。

(いろんなことが頭をめぐり、祈りました)

 

 

 

救急車には

お母さんのりえちゃんが、いとちゃんに寄り添いました。



かよちゃんは車で、孫たちを乗せて救急車のあと追い、
途中でゆめちゃんを長男さんのお嫁さんに託し、

かよちゃんはこうせい君と一緒に病院まで急ぎました。
(お父さんはお仕事で岐阜県へ、おじちゃんも本州へ出かけていて留守でした)

 

 

 

 

いとちゃんが旅立つ前の数日の夜は
いとちゃんは、かよちゃんと寝ていたそうです。
 

 

この夜、夜中にうんちをして
とっても健康そうなうんちが出て、

 

かよちゃんは、そのうんちを見てうれしくなって、
『あとで、理栄に見せてあげよう!』と思うくらいに、いい便だったそうです。 

 


朝方2回目のうんちのあと、
「いとちゃん、ちゃちゃ のむ?」ときくと、お口をあけて

 


いとちゃんはかよちゃんの腕の中で、
大好きだったあずき茶を一口飲んで、

 

 

眠るように首がコトリ・・となり、

その様子がなんだかいつもと違うので、

 


かよちゃんは、急いでりえちゃんに伝えて
救急車の手配をしました。


 

 

(お姉ちゃんとクマちゃんと)

 

 

救急の方も、病院の方も、

あたたかく対応してくれたそうです。


私は救急搬送されたと聞いたとき
これ以上、家族の哀しみが深くならないようにとも、祈っていました。

 

 

医療の場での対応で、再度傷つくこともあるから。

でも、そんな心配は必要なかった。。



救急車のなかで救急隊員の方が、いとちゃんに寄り添う理栄ちゃんに、
「お母さん、気をおとさないでください。

娘さんも頑張っているので、一緒にがんばりましょうと声をかけてくれて、

 

いとちゃんの死亡が確認されて、

りえちゃんが病室のそとで待っていた時、

 

 


救急隊員の方がそばにきてくれて、涙ぐみながら
「お伝えする言葉がみつかりませんが・・、私達は絶対にわすれません・・・。
私たちはこれでひきあげさせていただきます・・」と、目を真っ赤にして伝えてくれて・・

 

 

救急車が病院へ着いてからずいぶん時間が経っていたので、

 

救急隊員のかたが待っていてくれたこと、
わざわざ声をかけにきてくれたことに驚き、

りえちゃんは心があつくなり、感謝したそうです。

 

 

そして、
早朝にかかわらず、主治医の先生がいてくれたこと。

 

治療を拒否した経緯があるのに関わらず、

医師は外まで出てきてくれて、

車が見えなくなるまで見送ってくれたこと。



それは、

哀しみのなかにいたりえちゃんにとっても、かよちゃんにとっても

心あたたかく有難いことでした。

 

 

最期のとき、医療現場のみなさんのあたたかい心配りに、
いとちゃんの家族と医療との関りが救われました。

 

 

 

そのことにご家族は、

心から感謝をしていました。

 

 

 

 

2017年9月6日(水)朝517分、
いとちゃんは天の神様の元に還って逝きました


この世に生まれてから、

二年と二十日目(749日)の旅立ちでした。

 


「ほんとうに、コト・・って、心臓の音がとまり、ねむったみたいだったの
かよちゃんはあとで、そう話してくれました。

 

 

 

いとちゃんは苦しむことなく、

本当に・・自然におだやかに旅立ったのです

 

(なんて、、なんて・・、おばあちゃん孝行だったことでしょう)

 

 

 

 

いとちゃんは、

お母さんにしっかり抱かれて、おばあちゃんの車で

ほっとハウスにかえってきました。

 

 

 

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(大好きなおばちゃんと)

 

 

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