ある日、相方と私はA級イントラを倒した
変な意味じゃないよ
羊蹄山登り
某スキー場でA級イントラとしてお勤めのYさん。
ハイクは初めてとのことで、この日一緒に登る事になった。
1回目の休憩でYさんは余裕の表情。ペースもうちらと変わらない。
『さすがA級ッスね~さすが』
と悪気は一切無いがベタ誉めする相方。
ちなみに相方は、検定系の滑りは好きだけど、検定に興味が無く1度も受けたことがない。
2回目の休憩。
それでもYさんは必死にみんなのペースに合わそうとするが、少しずつ距離が開いていく
『大丈夫ッスか』
と気にかける相方。
『まだ行けます』
とYさん。
実は後から聞いた話、1回目の休憩で既に辛かったそうです
3回目の休憩では、もう限界に達していた様子で、かなり距離が開いていた。
天候も良かったし、
その日は山慣れしてる人が多かったので休憩ポイントで待機していた。
4回目の休憩に入る直前、登りの最中に私の携帯が鳴った
修理に出していたブーツの確認の電話。
斜度がある程度キツくなり、Yさんは慣れないシューで、なかなか登れずに悪戦苦闘していた。
一方私は携帯を片手に持ち、ストックを片方の手で2本持ち、喋りながら歩いていると、
前方には悪戦苦闘しているYさん。
そしてYさんの後ろについた。
せっかくA級の人と登ったし、滑りを拝見したかったんだが、Yさん4回目の休憩で敗退。
そこから2パーティーに別れ、上を目指す者、滑る者とに別れた。
後日、風の噂でこんな話を聞いた。
『Yさんこないだの羊蹄、めっちゃ悔しがってたで』
『さすがさすがって言われてプレッシャーやったんちゃう?
女子のかおりんに、余裕綽々で追いつかれるし、途中敗退したし…』
『どっかお手軽な山で練習したいんで連れて行ってほしいって言うてたぞ』
…と
滑りでは余裕で負けるけど、登りでは勝ちました