車は自己主張の一部だという思い込みが希薄となってきたので、頑なに避けていた国産ワンボックス車をデイーラーに見に行った。
当たった営業マンは「昭和型」の人だった。
切羽詰まった感で迫り、商談の真っ最中に突然弱気になる、そのすべての感情が100%表情に表れるノンバーバル逆張りの人であった
ただ感情移入してしまうタイプの客には効果的な交渉である。
そのひとりである私は当然、落ちた
契約しての帰り際、支店長も駆けつけて仰々しいお見送りである。
片側2車線の交通量の多い通りを対向車線に方面が自宅方向となる。
つまり、右から迫る車群の途切れと左から迫る車群の途切れのタイミングを計って2車線を渡って右折だ。
こんなときは、自分のタイミングで安全かつ素早く出たい・・・が、お見送り部隊はそうはさせじと私の車の前方に若い営業マン立ちはだかる。
右からの車列が途切れた瞬間、
なんと意表を突いてサイドから支店長が道路中央に飛び出した。
おおっ 捨て身のおもてなし・・・と驚きつつイヤな予感が・・・
的中。
足がもつれて2回転。
助けに入る営業マン、
ここは任せて車を進めよと急かす営業マン。
ものすごいドラマを見せていただき、その後も立て続けに2台乗り換えた。
んで、点検に昨日訪問。
帰宅時には伝統の捨て身道路飛び出しは続いている。
ダークスーツで夕暮れなのに、ライトも持たず、道路に飛び出す命知らずの営業マン。
あれ以来、私は自宅と逆方向に左折して、ずっと先でUターンして帰ることにしている