傲慢と善良
こんにちは
いとしです。
今日は、辻村深月さんの「傲慢と善良」を読んだ感想について書こうと思います。

恋愛作品だと聞き購入したのですが、とても考えさせられる作品でした。
この物語は
婚約者・真実が消えてしまったことから始まります。
真実にはストーカーがいたが、もうすぐ結婚するからと彼女の身の危険を案じていなかった主人公・架。
彼は、彼女が消えたことでやっと事態の深刻さに気づきます。
架は真実を探すために真実の故郷である群馬に行き、彼女の過去と向き合うことになります。
上京してくる前の真実のことを全然知らない架は
真実の実家の違和感、真実の行動の歪さに気付き始めます。
私が、この作品を読んでプライドの高さ、傲慢さについて考えさせられました。
架と真実の共通点は傲慢さ。
婚活相手に無意識で点数を付けてしまい、「ピンとこない」と思う。
二人は、人の悪い点だけに囚われ、自分には合わないと考えてしまうのです。
特に真実は、自分がプライドが高いことに気がついていません。
自分の学歴を低く思われたんじゃないかと不機嫌になったり、
彼の派手な女友達が英語が出来ることにショックを受けるところ。
自分よりいい学歴で幸せそうな人を嫌う、、
私は、人の幸せはそれぞれのものさしで測るものであり、比べるものではないと思います。
いちいち比べてたらきりが無いし、生きづらいですよね。
真実の傲慢さは、一歩間違えれば誰もが持ってしまうものです。
彼女の両親も無意識に真実を自立させまいと思ってしまっています。
彼らの「あなたのため」はエゴでしかありません。
私もこれから自立しなければいけない身です。
真実と彼女の両親のように共依存しないようにしようと改めて思いました。
「傲慢さ」って自分では気付けないものですよね。
私は真実や架のように婚活をしたこともありませんし、彼らほどの人生経験もありません。
私が彼らと同じ年齢を重ねた時に改めて読んでみたいです。
人を多角的に見れるようになりたい。
点数化せず、良い面を見つけられるような。
そんな人になりたい!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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