中小企業の社長さんの話を聞いていますと、「採用について、どうしたら良いのか分からない」という悩みを持っている方が本当に多くいらっしゃいます。

 

採用して入社した従業員がすぐやめる。

それを見る既存従業員の士気が下がる。

応募者とのやり取りに時間も労力もかかる。

求人費用や交通費もかかる。

採用しても人が育たない。

 

企業により、採用にかかる時間や費用はまちまちでしょうが、細かいものまで含めますと、それなりの時間、費用、を費やすことが一般的です。

 

それもそのはず、従業員を1人雇用するということは、お金がかかるものです。

また、雇用する前だけでなく、雇用した後も、給与以外にも費用がかかるものです。

【給与以外にかかる費用一例】

・社会保険料

・労働保険料

・交通費

・その他厚生福利費

 

このように考えますと、採用活動を決して軽くは扱えないことは自明の理だと思います。

しかし、分かっていても、採用で失敗するケースが後をたちません。

 

なぜでしょうか?結果があるのですから、原因は何でしょうか?

 

実際によくあるケースとして、原因をいくつか挙げてみましょう。

・とにかく急いで人が必要だったので、どんな人でも来てくれれば良いと思い雇用する

・専門知識があるから大丈夫だと思い、それだけを主な理由として採用した

・面接1回で採用した

・面接は微妙な場面もあったが、適正検査も良かったので合格とした

・判断に明確な根拠や自信はないが、フィーリングで良しとした

 

極端な話ですが、どんな人でもこなせる仕事であり、どんな人でもOKという状況でない限り、「急いで採用を決めること」は、失敗につながる確率がかなり高くなります。

また、経営者や採用担当者の話を聞いていますと、2名の募集枠に15名来て、その中から2名決めた、的な話をよく聞きますが、これも失敗の要因となり得ます。

 

特別の理由がない限り、応募のあった15名から選ばなくもと良いのです。本当に自社の求める人材像が来るまで待つ、このスタンスでも良いのです。

 

採用は長期的に考える。

 

まずは、これが、採用で失敗しない、失敗となる要因を除く1つの対策となります。