職場の雰囲気が悪いと様々な弊害があります。

 

職場環境や雰囲気を変える方法はいくつもありますが、無数にある中で、今日は「思いを可視化することで職場の雰囲気を変える」方法についてお話したいと思います。

 

実際に半年間取り組み、職場の雰囲気が好転した実例です。

 

まず、人というものは面白いもので、誰1人として同じ価値観の人間はいません。

言い換えれば、1人1人、やる気のでるポイントは異なる、ということです。

しかし、これまた面白いことに、この「やる気のでるポイント」というものは「○○という状況の○○という立ち位置のコレ!」という狭くはありません。

小さな点ではなく、大きな枠のようなイメージです。

 

分かりずらい為、具体的な例を挙げますと、

「どんな職場ならやる気が出ますか?」と問われた場合、

「企業規模は111名で、業種はIT業、職種はwebマーケティング、オフィスは青山2丁目の交差点近くで、定時に帰れて、伊豆にある保養所が使えて、福利厚生や給与の内訳は…」と答える方。

こんな方、見たことありますか?

 

このようなピンポイントすぎる価値観はもっていても良いですが、需要と供給のバランスから言っても、貫き通すのは難儀なものです。

そうではなく、通常は、やる気の出る根底に、「経済的に安定すること」や「能力が磨けること」、はたまた「遣り甲斐があること」という大きな枠で表現することがほとんどです。

 

そして、この大きな枠、やる気のでるポイント、すなわち価値観は、大きく分けて30種類くらいに分けることが可能です。

責任

能力

創造

権威

多様性

コミット

独立

楽しみ

成長

チーム 

などなど。

 

以上を前提に、全従業または部門・職種ごとに分かれて、仕事に対する自分のマインドをかえていく作業をします。

具体的には、「こういう職場にしたい」とか「こんなことができたら毎日いきいきと仕事ができる」とか、意見をたくさん出し合って話し合うのです。

 

そして、その思いを実現する為にはどうすれば良いか、会社の理念に沿って実行する為にはどんな段階が必要なのか。

これを従業員どうし自ら考えるのです。

それを何度も何度も重ねていって、まずは「思い」を「可視化」します。

 

ここまで来れば後は実行できるもの、実行できないものを精査し、行動するのみ。快適な職場環境、望む職場の雰囲気を作り上げていく足がかりとなります。

 

自主性をは育みながら、職場の雰囲気も良い方へ変わる。自分で考えることの習慣化にもつながる好事例でした。

 

もし、職場環境や雰囲気が芳しくない場合、問題は、そこで働く人の望みが何か理解していないことかもしれません。。