制度が形骸化している、従業員の導き方が分からない。本当に人使いは難しい。そんなご相談を常に頂きます。

 

あなたの会社には何らかの制度はありますか?

その制度はどの程度活用されていますか?

従業員を導くリーダーシップはどのようにとっていますか?

 

よく、何年後の目標を定め、タスクブレイクし、大筋の戦略を立て、細かな戦術に落とす。そして、それを日々実行に移すだけ。そのような話をよく聞きますが、その一連の「やること」は、「実際にそれを行う人の気持ち」に根付いていることでしょうか。

 

いちいちそんなことまで考えていない、従業員はトップダウンで言われたことをやれば良い、悠長なことをしていたのでは遅れをとってしまう、お尻を叩いて奮い立たせれば良い。

そんな考え方をもつ経営者の方もおりますが、それは”仏作って魂いれず”の状態になることがあります。

 

よって、その仏(=目標、制度)は、到達するまでに問題が起きたり、思っている以上に時間がかかることでしょう。そもそも目標に到達しないかもしれません。そんなやり方で一時的にはうまくいくかもしれませんが、永続的な発展は難しいでしょう。

 

なぜなら、「実行する人の気持ち」に支えられていないからです。

 

永続的に結果を出し、発展していく企業には、トップダウンであれ、ボトムアップであれ、目標への到達意識が高い従業員が数多くいることが不可欠です。

その為には、採用段階で会社理念に近い人を採り育てるのが近道です。また、研修等を通して、理念の浸透をはかることも有効です。

 

そして、できれば従業員1人1人が心から働くことを楽しむ、自己実現をしている状態を目指すことです。動機付けまでできた組織は着実に発展していきます。

 

これを裏付ける厚生労働省のデータがあります。その名も「働く動機について」というストレートな調査です。

 

結果を少し紹介しますと、「働く動機は何ですか?」という問いに対し、

「お金を得る為」と選択した人が、30~40代中心に40%いたのに対し、「生き甲斐を得る為」という動機を選択した人は30歳を境に右肩上がりに伸び、最終的に70%にまで達する結果となりました。

 

仏に魂が入っているかどうか、確認してみてください。