私はある時から、「経営は、本来うまくいくようにできている」と考えるようになりました。

一つの判断基準をもっている限りですが。

 

その判断基準とは、経営している上で起こる様々な問題に対し、「社会全体にとってそれは有益なのか否か」を判断基準にしていることです。

もちろん、清濁合わせて考える時もあるかもしれません。しかし、判断基準がブレず、かと言って留まらず、中庸を維持するには上記の判断基準が最も自然なことだと気付きました。

 

なぜなら、社会(この世界)は常に変化しているからです。

自然にバランスがとれているからです。

 

そして、突拍子もなく極端なことを言えば、人類誕生から現在まで、人類自体が発展、進化している状況を鑑みますと、一時的な困難はあれど、この世界は”よりよくなる”方向で動いているように思えます。

 

すると、社会の発展を判断基準、ひいては経営理念の根幹に定めており、実行している会社が発展することは自然の成り行きとも言えます。

 

なお、経団連が行ったCSRに関する調査結果で、「CSR推進状況について」という項目があります。この項目に対する回答として、「ほとんど取り組んでいない・あまり取り組んでいない」と回答する企業は全体の10%しかありませんでした。

逆に、CSRに関して、ステークホルダーと何らかしらの協働をもっている割合は72%に達しているそうです。

 

上記はあくまでも1つのデータですが、会社独自の普遍的な理念が定まり、そこで働く従業員の方と共有でき、社会的価値とリンクする時、企業は成長するのではないでしょうか。