先日親戚に不幸があり、父方の実家がある山形のとある町に行って来ました。

私自身の故郷ではないのですが、幼少の頃から親戚の皆さんには可愛がっていただいていて、私には故郷のような町です。

山形新幹線の赤湯駅まで親戚に迎えに来て頂き車で移動中に親戚と色々と話していたのですが、今害獣被害がとても深刻になりつつあると話してくれました。

あるご家庭では自宅の裏山にお墓があるごそうなのですが野生の猿🐒が住み着いてしまい、お墓参りの為に裏山に登ろうとすると威嚇してきたりして、お墓参りにも一苦労。 


猪が街中に現れて、駆除の為に町役場のスタッフと地元の猟友会の方が緊急出動。


熊🐻が民家の近くに出没し被害が出始めていたり・・・。


特に熊に対しては、父の出身の町では年間で一定数を駆除すると設定しているそうですが、その数の駆除が出来ていない現実があるそうです。

理由は狩猟免許の特に第1種銃猟免許を新たに取得する人がいないからだそうです。


第1種銃=ライフルや散弾銃

人間も殺傷出来る物ですから、取り扱いも厳しい規則があり、猟をする以外にも練習等で実弾を使用するのでその費用や、銃の管理にも費用がかかります。

何よりも駆除をしてもたいしたお金にならない。(これは自治体によって報奨金が出たり、金額もバラバラです)


費用対効果ではないのですが、報奨金が出ても魅力的な金額でなければ規制の厳しい猟銃を持とうとは誰も思いませんよね。ですから第1種銃猟免許を新たに取得しようとする人は少なく、ハンターは高齢化と人数が減っているそうです。

だからと言って規則を緩めれば不当な使用をする人が出てくるかもしれないので、それはそれで危険ですし、報奨金だけでハンターの人が暮らせる程の金額を出すのは難しいでしょうし・・・・・。


なかなか難しい問題です。熊は1人で仕留めるのは非常にリスクがあるそうなので個人ではなく複数人で手分けして熊を仕留めるそうです。ですがその為一頭を狩るのに人も時間がかかる為、目標としている駆除数には到達出来ないそうです。


熊だけに限らず、野生の動物と人間の生活圏に境目がなくなってきたと言われています。

他所者の私が聞くとちょっとドキドキワクワクする話ですが、実際にその場に住んでいる方にとってはとても切実な問題で面白半分には話は聞けません。


また関東でも東京・埼玉・群馬・山梨の境あたりは山深く、熊も鹿も猪も猿も生息しています。ちょっと山に行けば自分も襲われる可能性があるので、決して対岸の火事ではないと思います。


野生動物を駆除するのは人間のエゴだと言われる方もいますが、だからと言ってそのままにしておけば被害はますます酷くなる一方のように思います。


色々な意見があってしかるべきだと思いますが、1人1人が真面目に自然や自然動物と向き合い色々と考えていかなくてはいけないのだなと考えさせられた山形への帰省でした。


野生の動物は、使用されていない線路の上を歩いて移動してくる事もあるそうです驚き