先日の事です。
以前から定期的におからだを診させて頂いていた70代女性の方から、腰が抜けて力が入らず、起き上がれないので往診にきて欲しいと、ご連絡を頂きました。
 
その方は普段から健康に気を使い、毎朝ウォーキングやヨガ等にも精力的で60代と言っても
通じるくらいの方でしたので、腰が抜けて起き上がれなくなるのは何か理由がある。
直感で急がなくてはいけないと感じ、その日の夕方にお伺いさせて頂きました。
 
お話しを聞いたところ、普段通りの生活をしており、からだを酷使すような事もしなかったとの事でした。ですがおからだを診させて頂くと、延髄のあたりから、首・肩にかけて、とても緊張しているのはっきりと判りました。
 
定期的におからだを診させて頂いているから判るのですが、彼女の普段の生活からはこのような症状が出ることはあまり考えられません。
 
何かいつもと違うことがありませんでしたか、心理的に辛い事や、緊張する事はありませんでしたかと改めて質問すると、午前中に近所の総合病院でMRIの検査を受けてきたとの事でした。検査機器の内部は、狭くて・音が凄くて検査中ずっと緊張したままで、検査後疲れたので、自宅に戻り昼寝をし、数時間後に起きた時に腰がぬけたとの事でした。
 
その女性の方には首と肩の緊張を緩め、腰に力が入るように操法(施術)をしたところ、腰に力が入り立ち上がれるようになり、数日で普段通りの生活が出来るようになりました。
検査器具の影響かどうかは判りませんが、今回の場合は首から肩にかけての極度の緊張が、腰が抜けた理由だと思われます。
 
後日に何故MRIの検査を受けた理由をお聞きしたところ、最近物忘れが酷いらしく、もし痴呆症なら家族に迷惑をかけると思ったからだそうですが、検査の結果は問題無しで、逆にお医者さんから70代でこれだけシッカリしている人は珍しいと褒められたそうです。
 
本当に素敵な方で、私も高齢になったときに、この方のようにアクティブでシッカリした考えを持った人間でいたいと思います。