はじめに

 

 

おはようございます。

イト佐伯(イトサエキ)と申します。

 

前回を読んでくださった方、ありがとうございます。

 

読まれていない方に簡単に説明すると、

彼女と別れたことを短歌にしたためよう

というお話でした。お話?

 

そして今回は、

それらの短歌を解説していこうと思います。

 

 

やるぞ!!

(※画像はイメージです)

 

 

 

ところで、

みなさんは短歌を作者自身が解説することについて

どう思いますか?

 

 

短歌に限らず、俳句や川柳、詩もそうなんですが、私は

解説しちゃったら意味なくね?

と思う派です。

 

意味ってなんだよという話ですが、

せっかく575なり57577なりに収めたのに、

作者がそれを解説して補ってしまうのは

情緒や風情を損ねるのでは?

と思うのです。

 

伝えたい思いを短い文字数に込める。

解釈は受け取り手次第。

そういうところに短歌や俳句の良さがあるのではないでしょうか。

 

これから自分の短歌の解説を

しようとする人の意見とは思えませんが、

私自身の考えはそんな感じです。

 

 

しかし不思議なもので、

自分が作者の側になってみると、

 

「自分の言いたいこと、伝わってる?」

「ここ工夫したんだけど、どう?」

 

と、つらつらと語りたくなってしまいます。

 

 

例えるなら、

昔の漫画の枠外に書かれた作者のセルフツッコミや、

一般人の質問箱開設なんかが近いのではないでしょうか。

 

有り体に言えば、人類皆、

需要はなくとも自分語りがしたいんです。

 

 

 

 

 

ここまで書いて思ったのですが、

そもそもブログってそういう場じゃないですか?

 

 

 

 

 解説します

 

それでは解説していきます。

まあまあ長くなったので、気になった短歌だけでも見てください。

 

 

 

「大好き」に「大好きだよ」と返す君 ごめんね無理をさせてしまって

 


これは別れる少し前のデートのことを

別れた後に思い出したときの気持ちです。

正直、もうそろそろフラれるんだろうな…

と薄々思っていました。

 

そんな雰囲気ってあるじゃないですか。

 

それを振り払うかのように、

いつものように「大好きだよ」と返してくれるのを期待して

「大好き」と言ってしまう。

 

思えば、ずいぶん前から「大好きだよ」と無理に言わせてしまっていたんだろうな。

 

そんなことを詠んだ短歌です。

 

 

 

ぎこちない「!」がつくLINE 読み返すには まだ早すぎる

「!」はビックリマークと読んでください。

 

 

付き合う前や付き合いたての頃、

文が硬くなりすぎないように、

あるいは「あなたとのLINEでテンションあがってます!

というアピールのために、

 

文という文の最後に「!」をつけるということをしていました。

 

 

こんな感じ(実際にはもっと面白いこと言ってます)

 

 

この初々しいやり取りを読み返して懐かしむには

まだ心の整理がついていないということを詠んだ短歌です。

 

 

 

例えば、ふたりでしようと予約したゲームを ひとり受け取ったこと。

 

 

これ、私、好きです。

 

突然語彙力を喪失してしまいましたが、

こういう57577をちょっと崩すの好きなんですよ。

一応音で言うと、

 

たとえばふ たりでしようと よやくした げーむをひとり うけとったこと

  5       7       5       7        7

 

でぴったりなんです。美しいですね。

こういう形式ってなんか名前あるんでしょうか。

 

 

内容は、別れる前に二人でやるために予約したゲームが

別れた後に発売されて、届くころには一人になってしまったよ

というものです。

 

 

これの亜種的な経験として、

バレンタインデー前に付き合ってチョコを貰ったものの、

ホワイトデー前に別れたのでお返しを渡せなかった

ということも(別の方との話ですが)ありました。

 

 

 

 

あなたの荷物があった場所に 物を置いたらそれで それでおしまい

 

 

これもそうですね。

好きな形式の短歌です。

 

好きなポイントがもう一つあります。

 

物を置いたらそれで それでおしまい

       👆ココ!

 

ここに名残惜しさというか、未練が見えますよね!

テンション上がっちゃった。

 

この表現、我ながら好きなんですよ。

 

 

さて内容ですが、

彼女とは同棲こそしていないものの、

半同棲のような状態でした。

 

服や化粧品などの一式が私の部屋にあったんですが、

別れてから少し経って、彼女が取りに来ました。

 

彼女のものがなくなってその分スペースがぽっかり空いてしまったんですが、

ここに自分のものを置いてしまえば、

元の一人暮らしに完全に戻るわけです。

 

この寂しさや残る未練を詠んだ短歌です。

 

 

 

 

君の住む 最寄りの駅の名を告げる 電車にできれば乗りたくはない

 

 

これはシンプルですね。

街の方に出かける際、電車をよく使うのですが、

自分の最寄駅から街に向かう電車に乗ると、

途中に彼女の最寄駅があるんです。

 

車掌のアナウンスでその駅の名前が呼ばれるたびに、彼女のことを思い出してしまう。だからできれば乗りたくはないんです。

 

でも街に行くためには乗らなきゃいけない。

 

いつかこういうことも、思わなくなっちゃうんですかね。

 

 

 

 

君よりも 素敵な人はいるだろう 素敵と思うかは別として

 

 

これも好きですね。

 

「素敵」が2回出てきて、2つ目が1つ目を否定する構図なのが見事ですね。

見事まで言っちゃった。

 

でも意味としてはちょっと分かりにくいかも知れません。

どうなんでしょうか。

 

世の中には、世間的に見るとあなたよりも素敵な人はいるんだろうけど、それを今の自分はあなたよりも素敵とは思えないだろう。という意味です。

 

これ、別れに際して詠んだものではありますが、

普通に恋の短歌としてもいいかもしれませんね。
 

 

 

 

悪いのは俺だというのに最後まで「ごめん」と言わせてしまってごめん

 

 

これも「ごめん」が2回出てきます

作ってるときには意識していなかったんですが、ひとつの歌の中に同じ言葉を出すのが私は好きみたいですね。

 

最後のお別れを告げられたとき、

 

「お別れしたい。ごめんね。」

 

と言われました。

 

私の身勝手な言動や行動に不満が募って別れようと思ったとのことで、原因は私にあります。しかし、そんな私に彼女は「ごめん」と言いました。そんなことを言わせてしまって申し訳ない、という気持ちを詠んだ短歌です。

 

 

 

 

 

「今までありがとう」と言う君に まだ同じ言葉を返せなかった

 

 

お別れの話し合いの後、駅の改札で彼女は「今までありがとう」と言ってくれました。

 

しかし、別れを受け入れ切れなかった私は、

 

「うん、気をつけて帰ってね。」

 

と言うのが精一杯でした。

 

「今までありがとう」と返すと、本当に終わってしまうと思ったからです。

 

 

 

 

 

「服を脱ぎ散らかさないで」と怒る君 あるいはそれを守れていたら

 

 

これも好きです。

(そればっかりですね。すみません。)

 

あるいはそれを守れていたら

 

ここがいいですね。

もしかしたら一つの約束さえ守れていたら、違った結末があったかもしれないという後悔。

 

しかも、それじゃないだろ、という約束なのがまたいいですね。

 

もちろん、怒られているのに何度も服を脱ぎ散らかしたままにしていた、ということも遠因とはなっているのでしょうが、きっと本質的なところはそれじゃない

むしろ、そういう原因がしっかり掴めていないということ自体が原因なんだろうなと思います。

 

すごく他人事のように解説してしまいましたが、

実はこれはフラれてすぐに頭に浮かんでいたことを、

短歌を作るとなってから思い起こして詠んだものです。

 

今の気持ちとは変わっているので、短歌の自分と解説の自分が乖離してますね。

 

 

 

 

ぽつぽつと 続くLINEも 少しずつ 未読の時間が 長くなるのが

 

 

切ない。

 

長くなるのが

 

この続きがないのがいいですね。

なんと、この解説でも書きません。

 

私の中には明確にひとつあるんですが、そんなあからさまな補足は流石にルール違反というか、情緒がなさすぎるので。

 

そしてそれ以外の解説も正直特にないです。

 

別れてから少しの間はLINEで連絡を取ったりしてたけど、

最近は未読の時間が長くなってきた、ということです。まんまですね。

 

 

ところで、back numberさんの「西藤公園」という曲をご存知でしょうか。

大好きな曲なんですが、その歌詞の中に

 

 

「私は冬が好き」

 

 

というフレーズが繰り返し出てきます。歌詞には「」と「」という二人の登場人物がいて、このフレーズは「」が「」に言った言葉です。

 

 

そして曲はこの言葉で終わります。

 

 

「僕は君が」

 

 

これですよ。もう、大好きです。この歌詞。

是非聴いてみてください。ボーカルの清水依与吏さんの切ない歌い方も素晴らしいので。

 

 

 

 

 

 いかがでしたか

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

こうして見ると、後悔と未練の短歌ばかりですね。

正直まだ、この失恋を客観視できずにいます

 

彼女の持ち物は部屋からなくなりましたが、

一緒に歩いた駅から家までの道も、

深夜に寄ったコンビニも、

二人で遊んだゲームも、

似合ってると褒められた上着も、

そこにあるままで、見るたびに彼女を思い出します

 

もう一度付き合えたら、とは思っていません。

でも、付き合っていた頃に戻れたら、とは思ってしまうのです。

 

書いていたら涙が止まらなくなってきたので、

鼻血が出る前に筆を置こうと思います。

 

 

次回は何を書くか未定ですが、

前回・今回と失恋という暗めのテーマだったので、

明るいテーマで書けたら、と考えています。

 

 

それでは。