読書感想文みたいなタイトルになっちゃった。

 

おはようございます。

イト佐伯(イトサエキ)と申します。

 

古賀史健さんのさみしい夜にはペンを持てを読みましたので、

その感想を…

 

書くぞ!!!

(※画像はイメージです)

 

 

 本を買うまでの話

 

まずはこの本を買うまでの話です。

「そんなことよりはやく感想を聞かせてくれ」というスピードタイプの方は、

こちらへどうぞ。

 

 

今日は休日だったので、ふと思い立ち

本を2冊買うぞ!と決めて本屋に向かいました。

 

普段私は「読書?もちろんしますよ?」みたいな、

二言目にはドストエフスキーのことを語りそうな見た目をしているんですが、

(他意はありません。ドストエフスキーさんはきっといい人です。)

実際のところ小説を読み切るのは2、3年ぶりのことです。

 

学生の頃はよく小説を読んでいたのですが、

最近はもう、ゴンが誰かのために戦ってる間のレオリオみたいな生活を続けておりまして、これじゃいかん。何か読もう!とようやく動き始めた次第です。

 

 

 

 感想「読みやすい」

 

言ってしまえば、

「○○なら日記を書け」みたいなタイトルの自己啓発本を、読みやすい小説にしたような内容です。あらすじはこんな感じ↓。

 

いじめられている中学生タコジローくんが、学校を休んだ日に偶然出会ったヤドカリのおじさんに「日記を書け」と言われる。ヤドカリのおじさんに日記を書く素晴らしさを聞き、日記を書いていくうちに自分と向き合えるようになっていく。
 

 

 

 

かわいらしい絵が散りばめられて読み進める手が止まりません。特に挿絵の入り方が好きでした。たとえば、大きな本棚を見上げるシーンでは文章の上の空白部分に本棚の上の方が描かれていたり、サンゴの森に入ったシーンでは、今度は文章の下にサンゴ礁が描かれていたりします。まるで自分がタコジローくんと一緒に冒険しているような、あるいは自分がタコジローくんになったような、そんなワクワクを体験することができます。

絵の雰囲気は、『宝石の国』のフォスがウェントリコススに連れられ、深海を歩く場面に似ています。あの感じが好きな人には気に入っていただけそうですね。私はもちろん大好きです。

 

読み始めは、主に中学生くらいに向けて書かれた小説なのかな、という印象を受けました。それくらい分かりやすく、丁寧に日記とは何か、そして書く意味とは、ということを説明してくれます。「日記を書くこと」を通して語られる、言葉の持つ力と危うさ考えることの重要性には、社会人になったからこそ響くものがありました。

 

テーマのひとつに「いじめ」が入っているので、元気で明るく楽しいお話!とは言えないんですが、読み終わりは爽やかな気持ちになれます。

 

すっきり読めて、自分も日記を書こうかな、なんて気にさせてくれる。

実際ほら、気づいたら私、書いちゃってます。

 

「文字を書くのに全く興味ないぜ~」という人に日記を書かせる本というよりも、

「書きたいんだけどうまく続かない」という人の背中をそっと押してくれるような本だと思います。

 

 

 もう1冊

 

 

さて、「2冊買おうと決めて本屋に向かった」という話をしました。

 

1冊目はすぐ決まり、「もう1冊は短歌集なんていいんじゃないかしら」なんて思ってたんですが、詩集・短歌集のコーナーに1冊しか短歌集がなくコーナーと呼んでいいのか?)、まあ無理にここから選ぶこともないか、と本屋をプラプラしているとエッセイのコーナーがありまして、その中でも表紙にインパクトのあった本を2冊目としました。

穂村弘さんの『蛸足ノート』です。

 

 

 

 

こちらは読み切ってないんですが、ちょっと読んだだけでもう面白そうです。

 

2冊とも表紙にタコがいますね。

私はタコが好きなのかもしれません。

 

おすすめのタコの本があれば教えてください。

 

それでは。