先週金曜日のミュージックステーションで、新曲「どろん」を演奏したKing Gnuが格好良すぎて、勢いで歌詞を英訳してみました。

 

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いつだって期限付きなんだ

Always tied up with deadline

 

何処までも蚊帳の外なんだ

Deadly being an outsider

 

血走って噛み付いた 味方は何処にいるんだ?

Gone mad, given a bite  Who’s on my side?

 

今日だって 傷を舐めあって

Just as always, lick each other's wounds

 

面の皮取り繕って

Pretending not to be hurt

 

居場所を守ってるんだ

Protecting where I am

 

あなたの事を待ってるんだ

Just waiting for you to come

 

白黒で単純に割り切れやしないよ

Things aren’t quite so simple as black and white

 

人はいつだって曖昧な生き物でしょ

We are always somewhere in the middle, right?

 

僕らは何を大事に握りしめ 切れてるんだろうか

Not sure what we are grasping so tight to lose

mind

 

人生にガードレールは無いよな

There is no crash barrier in life

 

手元が狂ったらコースアウト

Out of hand  Out of the course

 

真っ逆さま落ちていったら

Falling head over heels

 

すぐにバケモノ扱いだ

Treating me as a monster

 

其処を退け、其処を退け

Go away, go away

 

今じゃ正義か悪か それどころじゃないんだ

No time for me to judge what is right or wrong

 

いつだって期限付きなんだ

Always tied up with deadline

 

何処までも蚊帳の外なんだ

Deadly being an outsider

 

血走って噛み付いた 味方は何処にいるんだ?

Gone mad, given a bite  Who’s on my side?

 

今日だって 傷を舐めあって

Just as always, lick each other's wounds

 

面の皮取り繕って

Pretending not to be hurt

 

居場所を守ってるんだ

Protecting where I am

 

あなたの事を待ってるんだ

Just waiting for you to come

 

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この曲は、映画『スマホを落としただけなのに-囚われの殺人鬼』の主題歌になっていますね。

 

映画といえば、今話題の『パラサイト 半地下の家族』を見てきました。

まだアカデミー賞受賞前だったので今ほど騒がれておらず、予備知識なしに見ることができました。

期待以上の作品でした。

(ここからネタバレ全開です)。

 

後半からバイオレンスになる展開が受け入れられないという人もいるようですが、私はむしろそこからがこの映画の肝で、マーティン・スコセッシを敬愛するというポン・ジュノ監督が伝えたかったことではないかと思います。

 

上級市民に下級市民が寄生して下克上を企てる話かと思いきや、さらに下層の人たちとのマウンティング合戦から抜け出せない。

そして最底辺まで落ちて何も失うものがない「無敵の人」になった時、安穏に暮らす人々に牙が向けられる。

それぞれに犠牲を払って、痛み分けになったようでも、厳然と変わらない格差構造

ハッピーエンドにならない終わり方も良かったです。

 

まさに国境を超え、世界中の人が「あるある」と思える、わかりやすいけれど、深いテーマです。

 

半地下家族の父親役のソン・ガンホは、昔から好きな俳優さんです。

『JSA』(2000年公開)では北朝鮮軍の兵士役が渋すぎて、こんな俳優って今の日本にいないよなーなんて思っていたら、

カンヌ映画祭出品作の『シークレット・サンシャイン』(2007年公開)にも出ていて、全然違うイメージの役を演じていた。

 

ちなみにこの映画は、今まで見てきた映画のなかでもトップ10に入るほどの大好きな作品です(万人受けはしないでしょうが。。)

 

 

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また、『パラサイト』は、登場人物の描き方が細かくて、リアルです。

 

主人公の母親は、昔ハンマー投げの選手だったから、あんなに腕力があるのね

とか

元家政婦が「食事を二人前食べる」のが玉に瑕って、そういう理由があったのね

とか

お金持ちの家の男の子は、地下室の幽霊を見て、半地下家族に共通する臭いに気づいて、モールス信号の意味も解読したのに、完全スルーなのね(お坊ちゃまだからしょうがないよね) とか

いちいち納得しちゃうキャラクター設定です。

 

ちなみに、一番笑ったのが、お金持ち奥様の「I'm deadly serious!」の一言です。すごいですよね、このセンス。

 

やっぱり映画用に脚本を書きおろしているから、こんなに緻密な人物像や生き生きとしたセリフを描けるのでしょうね。

漫画や小説の原作ありきの日本映画も見習ってほしいものです(毒)。

 

さて、冒頭のKing Gnuの話に戻ると、「どろん」は、後半の展開がドラマチックですよね。

「駅前を流れる 人々を眺めて…」からのドラムの入り方が超絶に格好良いです!

 

はじめて「白日」を聴いたときも、冒頭はバラードのようなのに、後半の盛り上がり方が衝撃的で、二度見ならぬ二度聴きしてしまった。

こういう先の読めない、裏切られる感じが大好きです。

そして、毎回テレビの音楽番組でもライブで演奏してくれるのが嬉しいです。

アイドル集団ばかりの日本の音楽業界も捨てたもんじゃないですね(またも毒)。