※今回のブログ、かなりマニアックな内容かつめっちゃ長いです。時間のある時にお読みください。

9月末に依頼をし、それから毎日ソワソワしながら生きてきました。

そしてついに、この時が…。


エフェクターボードが完成しましたー!!!🎉🎉🎉

今回、ボード作製を依頼したのは愛知県にあるドクターミュージック様です!

アンプなどの修理でも有名ですね。過去に手がけたエフェクターボードも解説付きで載っているので、気になる方は是非アクセスしてみてください!

今回のボードのコンセプトとしましては、

・1つのボードでオールジャンルこなせるボード
・何年先も現役で使っていけるボード
・操作性のいいボード

です。さて、ここからはひたすらに解説していきます💪

まずは、このジャンクションボックスからですね😎

こちらは、ドクターミュージック様のオリジナルになります。

一見ただのジャンクションボックスに見えますが、実はすごく便利な機能がついているのです!

ボード全体図を見てもらうと分かるように、僕はAudio-TechnicaのATW-1501というワイヤレスを使用しており、それがジャンクションボックスに接続されています。

しかし、外側にもインプット端子がついており、こちらにシールドを差すと、ワイヤレスの方の入力が遮断され、自動的にシールド入力に切り替わるのです!!

ライブはワイヤレスを使用するけど、普段家で使う時にはシールドでって考えてる人には、最高のジャンクションボックスです!

ドクターミュージック様では、自分の希望する機能を備え付けたオリジナルのジャンクションボックスを製作してくれます。是非一度相談してみてはいかがでしょうか?

ジャンクションボックス(以下JB)から、vivieのCLIONEというバッファ兼クリーンブースターに入ります。

こちらはEQがついており、指定した帯域を±18dVする事が出来る優れものです。

そこから、最近話題のマルチエフェクター HX stompに入ります。
こちらは、ベースとギター両方で使える便利なマルチエフェクターで、採用した1番の理由は「ピッチシフターがめちゃくちゃ優秀」という所です!

僕は複数バンドを組んでいて、チューニングもバラバラです。

じゃあバンドごとにチューニングを変えればいいじゃん!と言われそうですが、そう簡単にはいきません。

色々悩んでいる時に、HXシリーズのピッチシフターが優秀という噂を聞き、友人から借りて使用してみたところ、アンサンブルの中では違いがほとんど分からないレベルでした。

これはもう採用するしかないと思いました笑

その横にあるのは、Mission Engineering TT-2というHXシリーズの増設フットスイッチになります。

これにより、HX stompのデメリットともされているフットスイッチの少なさを解消しています。

回線的にはここからJBに戻ります。しかし、大体の人はそうなると疑問が生じるはずです。

「スイッチャーはどこに繋がっとんねん。」と。

正解は、ここからです!
なんと、HX stompのSend/Returnからスイッチャーに入っているんです!!

これ結構衝撃的じゃないですか!?

中々考えつかないと思うのですが、友人が提案してくれました。

最初は僕も、「とんでもないこと言い出したなwww」とか思ってたんですが。

色々と考えていく中で、実はめちゃくちゃ便利で素晴らしいということに気づいてしまいました。

提案してくれた友達に感謝ですね😋

今回、スイッチャーはCUSTOM AUDIO JAPANのLoop and Link Bを採用しました!
3Loopぐらいで、いい感じのスイッチャー無いかなぁと探していたところ、出会いました。

それぞれのLoopには、

①Miura Guitars U.S.A M2 Compressor/Limiter
②Darkglass Electronics Alpha Omega Ultra
③vivie Rhinotes

が入っています。

僕の場合メインの音が歪んでいるので、歪みはコンパクトで厳選しました。

特にvivieのRhinotesは、すごく優秀ですね。

オーバードライブペダルですがEQもついているので、プリアンプとして掛けっぱなしで使うこともできます。

ベーシストで歪みを探している方は、是非チェックしてみてください!

電源周りは、こちらになります。

Free The Tone PT-2E.W.S PNS-1を採用しています。

PNS-1は、コンパクトでありながら9V500mA端子が5つと、9-18V対応の端子が1つあるため、すごく便利でオススメです!

設置に関しては、真ん中のエフェクターは全て床上げされています。
これにより、配線を下に隠したり省スペース化を図ることができます。

そういえば、なぜスイッチャーのシステムをHX stompのSend/Returnに入れているのかを書いていませんでした。

僕はギターも少しだけ弾くのですが、その際にHX stompを使用したいなと思っていました。

最初は、スイッチャーのLoopの中に組み込もうと考えていましたが、その場合スイッチャーのinputにベース用のバッファが内蔵されてしまっているため、何となく嫌だったんです笑

Send/Returnに入れることによって、HX stomp側でスイッチャー自体のオンオフをコントロール出来るため、ギターで使う場合は、

JB→CLIONE→HX stomp→JBとなるわけです。

いかがでしょうか?実は、このボード最初提案した時は少し違いました。
これが最初の設計図です。元々使用していたzoomのB3nを採用予定でした。

ここから幾度の仕様変更を経て、あのボードが完成しました。

ドクターミュージック様とも、50回近くのメールのやり取りをさせて頂き、仕様変更の度に設計図を描いてくださいました。

本当に丁寧な対応で、信頼出来ます。

これからも、このボードをどんどん使っていきたいと思います。

見て頂き、ありがとうございました。

p.s
完成報告のメールが届いた日時が、令和1年11月11日(ベースの日)の11:11というなんとも奇跡な事が起こりまして笑
これも運命だなーと勝手に思っておりました😂