ブログを書くのは久々です。いとぅです。
今回のブログは、いつもの感じとは少し違います。
そう、依頼から1年4ヶ月が経過し、ついに「アレ」が完成したのです!
それがこちら!!!!
地元である福井県で個人工房を経営している、「TATSUMI GUITARS」さんにオーダーしていた、ベースです!
オーダーの話を1番最初にしたとき、とにかく自分のコンセプトとして
「見た目がド派手なベースを作りたい!」
というのだけ決まっていました。そこから話し合いを幾度も重ね、ついに僕の理想と願望が全て詰まった、究極のベースが出来上がったのです!
受け取ったときは、ニヤニヤが止まりませんでしたw
さて、前置きが長くても仕方ないので、ここからが本題です。
僕がこだわった点や、スペックの詳細をご紹介します。
まずこのベースにおいて、まず目を惹くのはボディでしょう!
ボディトップには、5Aクラスのキルトメイプル(PRSのPrivate Stockなど、上位機種にしか使われない木材)を贅沢に使用しました。
キルトメイプルは、ソフトメイプルにあたりますが、今回使用したのはかなり固く、叩いた時の音も高くはっきりとした音が鳴りました。
ボディバックには、ジャズベースで比較的使用されることが多い、アルダーを2Pで使用しました。
ボディーのカラーは、ナチュラルを選択。最初は塗装も考えましたが、やはり自然な木材の色味を活かしたいと思ったので。
ラッカー塗装となっており、磨きも丁寧にしてくださったので、まるで鏡のように反射します。
いずれ日焼けなどで、さらに杢目が浮き出てくるらしいので、将来が楽しみです!w
続いてネックです。ネックは定番?のメイプルを使用。
あまり全体図ではわからないと思いますが、指板を拡大してみると…
なんと、こちらも贅沢に3Aのフレイムメイプルを使用しています!こんな贅沢な仕様、見たことないですよね!w
全体的に美しいのですが、特に1~5フレットあたりの杢目がかなりハッキリと出ていて、とても目立ちます。
こちらもボディと同じように、日焼けなどでさらに杢目が出るとのことなので、ワクワクしますね!
ポジションマークは、黒のドットを選択。ナチュラルの色合いを引き締める印象があり、とても良いですね。
でも、実は黒だけじゃないんです。よーく見てみると…
実は、12フレットと17フレットのところに小さくターコイズが混ざっているんです!
これは、ビルダーの山田さんの提案を受け、採用してみました。ほとんど目立たないですが、ちょっとしたワンポイントでおしゃれな感じがしますね♪
今回使用したピックアップは、バルトリーニ社の9Sという商品を使用しました。
バルトリーニ社のピックアップは初めて使ったのですが、比較的安価な値段設定ながら、サウンドはとても優秀で、割といろんなジャンルで使えそうな印象を受けました。
プリアンプはAguilar社のOPB-3を使用しました。
こちらも初めて使用したのですが、トレブルの効きが良い意味でやや薄く、フルブーストしてもキンキンなサウンドにならなかったので、意外でした。スラップをする際などに少しブーストすると、抜けのある良いサウンドになりそうですね。
コントロール部はこのようになります。
一般的なジャズベースの形である、2vol/1toneに、プリアンプの3band EQがある感じです。
中央やや左にあるスイッチは、ミドルの周波数帯を切り替えることができます。(400Hz/800Hz)
そして、ノブは最近知名度がぐんぐん上がってきているHATAノブを使用しました。
この精密な研磨による、輝き!たまらないですね〜w
しかし、HATAノブのすごいところは見た目だけじゃありません!すごく軽くて機能性も抜群!少々値は張りますが、それだけ価値がありますので、ぜひ一度調べて見てください♪
今回、新たに取り入れたものがあります。それは、フィンガーランプです!
ボディトップのキルトメプルの余った部分で作成してもらいました!
やはり、ランプがあると指が過度に入り込まないので、音粒も揃って良いですね。
続いて、裏面のご紹介です。全体はこんな感じです。
バックのアルダーの杢目も素晴らしくて、見とれてしまいますねw
裏通しにも対応できるようにしてあります。
このベースはアクティブ(9v×2=18V)なので、電池ボックスが必須になるのですが、この写真ではどこについているか分かりますかね?w
実は、ここなんです!
裏パネルにそのままつけてもらいました!
ボディに穴を開けたくないけど、いちいち電池交換をパネル開けてするのはめんどくさい…という僕の思いを伝えた結果、これになりました。
おかげで、電池交換も楽々おこなうことができます♪
ネックジョイントは、ボルトオンの5点止めに。ヒールカットを施しているので、ハイポジションを弾く際のストレスが大幅に軽減されます!
プレートはオリジナルで、工房のロゴが入っています。おしゃれ♪
最後に、ヘッド部分ですね。
最初の段階では、ヘッドトップにもキルトを貼ろうと思っていたんですが、ちょっとやり過ぎかなと思って採用しませんでしたw
ストリングガイドは、いずれ3連のものに変える予定です。
続いて裏面。
HIP SHOT製のペグを採用しました。小さいタイプ物を採用することにより、ヘッド裏をすっきり見せていることと、軽量化を図っています。
また、4弦のペグには、ヒップショットタイプを採用しました。
これは、レバーを手前に引くだけで、1音チューニングが下がるという便利な仕組みになっています。
ドロップチューニングを多用するので、瞬時に切り替えられるのはライブ中の時間短縮に繋がって良いですね!
さて、いろいろ紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
オーダーは、自分のわがままをそのまま具現化できる最高のコンテンツです。
ぜひ、興味のある方はメーカーなどに問い合わせてみては、いかがでしょうか。
ちなみに、ネックのスケールは35インチスケール(スーパーロングスケール)
使用弦は、SIT strings POWER WOUND NICKEL 120/85/70/50
チューニングは全弦1音下げ(D/G/C/F) ヒップショットによりドロップCになります。