どーも、wunderです

だいぶ更新があきましたね
人類ひとりずつ皆そうでしょうが、人生は色々ありますね
その中で定期的に更新できる人は、すごいなあと思います

それはともかく、今日は、課題提出をどうしても忘れてしまう生徒への支援についてです

その生徒は、ちゃんとやりたいという真面目さはもっていますが、たとえば、「毎週木曜提出の宿題」などをどうしても忘れてしまいます

宿題はやってあるのに、出すことを忘れるとのこと。

周りの生徒が、決められた提出時間に出しているのに、そういう周りを見回すことも苦手なんですね

毎日やることは、あまり漏れがないです

つまり、週に1回など、たとえルーティンであったとしても、期間が間延びする提出に苦手さがあるようです

「あ、そういえば、明後日の木曜、提出だぞ」「明日は木曜だから…提出だ!」「今日は提出日だぞ」など、ふと思うことができず、結局、「なんで出せないんだ!」と怒られてはじめて思い出すパターンに陥っていました

これ、私、分かるんです
私もそうでしたから

いくら怒られても、できない。この辛さは、なかなか理解されないものです

たまにできるときもあるから、「なんだ、やっぱり、意識すればできるんじゃないか」と思われて、また怒られる

せっかく、「たまに」思い出したのに、それが次に失敗したときの叱責を強化してしまうんですね

しかし、たまに思い出すということでは、まずい。
いずれ、仕事についたとき、求められるのは「指示に対して、ほぼ100%達成できる力」です

「忘れやすい君が、よく今回は思い出したね!あっぱれ!」と言ってくれる人はだれもいないでしょう

思い出すことを、「たまに」発生する現象に委ねるわけにはいかないのです

その生徒とは、まず課題提出を忘れる状況を、細かく振り返ってもらいました

言われたそのときは覚えているが、家に帰るともう忘れる、思い出しても別のことをすると忘れる、何日かたつ頃には思い出すこともなくなるとのこと。
これらのことから、「自分はどうしたって忘れてしまう人なんだ」ということを確認します

そして、「忘れてしまうことは仕方がない」「では、忘れてしまう自分は、どうやったら思い出せるだろうか?」を一緒に考えました

「わかりません」
そこで、「思い出すための仕掛け作りをしてみない」と提案しました

メモ帳をつくる、ふせんを目立つところにはる、などのアイディアをいくつか提示して、自分は何ならできそうかを考えさせました

「目立つところに書いておこうかな」
そこで、木曜日に思い出すためには、何のどこに書いておくといいか、考えさせました

「あ!水曜の放課後の学習教室で使うノートの表紙に書いておくと思い出すかも!」
すぐに、マジックをかして、そのノートに書かせました

しかし、私の中では、水曜に思い出しても、翌日木曜までに忘れてしまうことが懸念されましたので、そのことを伝えました

「うーん…どうしよう?」
そこで、木曜の朝に必ず取り出すものにも、仕掛けを付けてみてはどうか提案しました

「あ!連絡帳だ!連絡帳のケースに何か書いておけば思い出すかも」
早速、紙とマジックを渡し、自分が分かりやすいキーワードを書かせて、連絡帳ケースに貼り付けました

「これならいけそう!」
自信満々の生徒。
しかし私はこの方法が失敗したときに、彼が受けるショックが懸念でした

「とりあえず、この方法で試してみよう。ダメだったら、別の方法をまた一緒に考えようね

本当は失敗すればよかったのですが(前項参照)、今回はこの方法でうまくいきました

提出時間に、ニコニコしながら自分の力で宿題を出した生徒。
「グッド!」
小声で合図を送ります

それからは、今のところ、欠かさずに提出が出来ています

今までできなかったことが、自分の力でできること、その喜びが表情に見て取れます(私もそうだったわー)


生徒の忘れっぽさ対策には、基本的に、こうしたリマインダー仕掛け作りを多様しています

もし何かの参考になれば幸いです

また、もっといい方法をお持ちの方がいましたら、教えて頂きたいなと思います


それでは今日はこのへんで。