はじめに

トニックウォーターってあるじゃないですか。


最近でこそ、色んな選択肢が増えた。

それでも。ウィルキンソンやシュウエプスの人気は根強い。


今日はウィルキンソンについて調べてみた。


備忘録みたいなものなのでネットのまとめ記事ぐらいのクオリティだがお許しいただきたい、いずれ図書館に行って調べたい事柄だらけだ。




 ​何が入ってるウィルキンソントニック


一応、前提知識として何が入っているかをおさらいしておく。



公式サイト



曰く



ニガキという木の樹皮と柑橘系の果実から抽出した苦味成分を香料として使っている。


なるほど。


ニガキ



ニガキはキニーネの苦味成分の50倍の苦味があるクァシンを多量に含んでいる。超苦い。


そして、日本でもニガキは北海道から九州に分布している。


ウィルキンソンは非常に日本らしいトニックウォーターといえる。


 ​ニガキ食べてみた。




食べてみた。


あぁ!苦いッッ!

結構純粋な苦味だなぁ、黄檗やキニーネとも違う独特な苦味。

でもたしかにダイダイみたいなビターオレンジは合いそう。


 いつからだ、ウィルキンソントニック​


というわけで、気になるのはいつから存在していたのかだ。


ネットには記載なさそう。


販売年について問い合わせてみた。


アサヒ飲料お客様相談室、とても迅速な対応、感謝。


得られた回答は以下である。



「ウィルキンソントニックは大正時代に処方が完成し、販売されていたという記録があるが正確な販売年はわからない」



とのことである。


ふぉーー!!!大正時代(1912〜1926)


思ったより古かった。


というのも伊藤の得ている知識ではジントニックというのはインドを中心に局所的にしか流行りを見せておらず、世界的に流行り始めるのはもう少し後と聞いている。




はじめてジントニックのレシピを紹介した『Gentleman's Companion

世界を旅するチャールズ・Hベイカー・ジュニアが記録した世界の食べ物や飲み物のレシピ紹介本である。

著作権は切れているのでここからどうぞ




 ​当時の柑橘は何が使われていたのだろうか


もちろんレシピは社外秘。


ただ大正時代に出回っていた柑橘類はそう多くはないはず。少なくとも海外から輸入していたとは考えにくい。


一応明治中期の主要品種29品種を取り上げた1887年の『日本柑橘品彙図解』の中で中国四国地方でとれるのは

夏橙、回青橙、香橙、温州蜜柑、朱橘、長金柑、海紅柑、丸仏手柑、唐蜜柑、絹皮蜜柑、仏手柑、唐橙、朱柑、河内蜜柑、包橘、金橘、鳴門蜜柑、文旦、臭橙


けっこうある笑


絞るのは難しいのだけど、きっと果皮をメインに使うはずなので、


回青橙」(ダイダイ)


あたりを使っているんじゃないだろうか。


回青橙は漢方でも乾燥させたものを橙皮といい使う。


このあたりなんじゃないかなぁ。



 おわりに


実は日本由来な素材を使っていた、和なウィルキンソントニック。


最も


「本商品は1998(平成10)年1月に、時代感覚を捉えた商品にブラッシュアップする必要があると判断し、現在の中味に変更されました。」


とのこと。

オールドのウィルキンソントニックがあったらぜひ飲んでみたいものだ(怖いけど)


昔に想いを馳せて。


伊藤もニガキと和柑橘でトニックウォーターを作ってみる。


実はトニックウォーター作るの、最近ハマってます◎


それでは今夜もどうぞよろしく。