草野仁氏
「世界・ふしぎ発見!」の司会者
スーパーひとし君人形
ボディービルダー
私は草野さんを、そういうふうに見ていました。
しかし、この本を読んでそんな狭い枠の中の人ではないと思いました。
この本は、生まれることのなかった娘さんに宛てた手紙という設定で書かれているのですが、流行りのビジネス本やノウハウ本より、ずっと身にしみます。
- きみに話したかったこと (ぶんか社文庫 く 2-1)/草野 仁
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それは、父親から娘へ注がれる愛情がいっぱいつまっているのが、文章から行間から感じられるからです。
また、言葉遊びのような一種のオヤジギャグが端々にあります。
それが単なるギャグではなく、ユーモアセンスあふれる、言葉をよく知っている人ができる知的な表現として、目に入ってきます。
それがとても心地よいのです。
このように、読者が文字を追うのを心地よくさせ、「自分は愛されている」と感じさせ、そういう状態に読者をさせておいて、人間として大事なことを「お父さん」という立場で娘へと伝えているので、すごく心に残るのだと思います。
ふと思い返しても、
・体重の重い・軽いを気にするより、同じ『重い』なら、人に対する思いやりの『思い』を気にしてほしい(p66)。
・『先駆者』は『先苦者』(p)
・お茶くみを、自分の『出番』だと『率先』し、先輩たちに『奉仕』する。
お父さん(草野さん)が出すお茶は『番茶』であり、『先(煎)茶』であり、『奉仕(焙じ)茶』です(p128)。
・『転ばぬ先の杖』が必要だと思います。そして、その杖があるとしたら、それは『やる気』という『木』の杖なのです(p158)。
・「どう見られるか」より「どう見るか」そうすれば男性の価値がわかるはず(p227)
…
というように、思い返すだけでも口元が緩んだ感じになります。
草野さんのあの穏やかな表情や声の調子をテレビを通して知っているから、そうなるのかもしれません。
もうひとつ感じたことは、草野さんのようなお父さんを大事にしなくては…というか、こういう男性を女性は支えるというか、女性も協力して男性をそういう男性となるようにサポートする必要があるということです。
本の中でも触れているのですが、お父さん(男性)は、男性の威厳というか権威というか、「父権」を持たせるには、奥さん(女性)が夫(彼)の応援団長に努めることが大事とあります。
男性が勝手に、男らしさや父親らしさを生み出しているわけではないのです。
最近、「世界・ふしぎ発見!」を見ていないのですが、今週はちょっと見てみようかな。

でも、オリンピック期間だから、放送されないのかも。