「息子氏もアフリカいくか」

 

 

(出発の)三週間前、旦那さんからメッセージをうけとった。

 

 

 

我が家には、息子氏の名付け親であり、友人であり、時々居候でもある、もはや家族のようなNちゃんがいる。

彼女が

 

「アフリカおいでよ!!ゴリラいるよ♪」

 

と Fちゃんこと我が義母を誘ったのがことの始まり。

 

 

Fちゃんはバックパッカー歴20年近くのベテラン?で、毎年どこかにでかけている強者。

去年コロナで行けなかったこともあり、今年こそは!と意気込んでいたところだった。

周囲の(というか彼女の息子であり我がパートナーである旦那さんが主導して)“単身”旅行計画がたてられ、

チケットを調べ、、二転三転ののち、1ヶ月前になりいよいよチケット買おうとなったときに、、、

 

 

なぜか、

 

 

「息子氏も行ったらいいんじゃない??」

 

 

という話が降ってわ沸いたそう。

 

Fちゃんも、そのときどういう話の流れでそうなったか、ふりかえってもわからないと。

でも、

 

 

そして、冒頭にもどる。

 

「息子氏もアフリカ行くか」 by旦那さん

 

 

以前から冗談半分で話がなかったわけじゃないけれど、今回のそれは本気だとわかった。

 

 

Nちゃんの話を聞く限り、治安もコロナもさほど問題ではなさそう。

 

 

アフリカ=危ない

 

となりがちだけれど、そんなことはない。

 

過去アフリカ10か国を旅して身の危険を感じることはなかった。

(もちろん常に情報収集はして安全なルートを選んだ)。

アフリカ百戦錬磨のNちゃんが大丈夫というのだからその地域は、今は、行けるのだろうとも思った。

(情勢は刻々と変わるのでタイミングはとても大事)。

 

 

だから話がでた時点で「行ったらいい」と思った。

 

 

ここ数年の経験と、さらにコロナ禍を経て、チャンスを逃してはいけないと、

さらに強く思うようになったのもある。いつ病に倒れるかわからない。

予想した明日は来ないかもしれない。なら、経験するチャンスを、私の不安という理由で奪ってはいけない、と。

 

 

(一応母としては不安あったよ?)

 

 

その一方で記憶に残るアフリカは、“なにが起きるかわからない”という面もまたあった。

 

 

ある日突然予約していたフライトが消えていることがあった。*

 

ビザをとったのに強制送還されたこともあった。*

 

国境越えたらストライキで一切の交通機関がストップしていて、野宿することになったこともあった。*

 

通過二週間後にその国で遺跡爆破事件が起きていたこともあったし、帰国後にクーデターが起きていた国もあった。*

 

 

(全部、我々夫婦が経験したことですwww)

 

 

だから、危ない、近づかない、という判断もある。

 

 

なにをもって安全というのか、その線引きは難しい。

 

 

それでも、と思う。日本が安全なのか。3.11の記憶が甦る。コロナを思う。

 

 

だから、

「色々起こるだろうことを覚悟」しつつ、

行くことに賛成した。

 

 

 

出発三週間前のことだった。

 

 

 

つづく

 

 

(アフリカ旅行とは関係ない時の写真です。左手が息子氏)